元カレ7（yuta.t）

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学生の夏休み、
受験生の夏休みは夏休みではない。


暇な時間はバイト時間外でも、涼太君と一緒にファミレスやファストフード店で勉強してる。



その方がうじうじしなくても良いし、
それに、色々裕ちゃんの状況が聞けるし






今日はお祭りなのもあってファストフード店は満席
ファミレスも時間制限付き




「図書館はどう？」



涼「マジ図書館てキャラじゃねーけど」




「じゃ、解散する？」



涼「じゃあもううち帰ればよくね？」




「ダメ、裕ちゃんのママ、バイト代出すっていい出すから」





高3男子の涼太君はどちらかとたしかに図書館なんて似合わないけど…


涼「バイト代貰えば良いじゃん」




「そんな勝手なこと言わないでよ」




涼「分かったって、
図書館行こ」





二人で区の図書館に来たけど




「ちょっと混んでるね」




ポツポツと席は空いてるけど、
二人並んでは座れないし、





自習スペース ってググれば、


フードコートの文字



涼しいし、ガヤガヤしてるけど逆に良いかも。



近くのショッピングモールまで…
バス使う？
それでも良いけど、暑いし、一度自宅に帰って車で向かった。




駐車場はモワンと熱気がすごいけど、
店内はホント涼しい。




涼「3階だって」



「エレベーターで行こっか」





フードコートまで歩いてると



？「涼太？」




「…」



涼「よっ」





？「デート？」



涼「ま、そんなもん」




？「まじで？ガチなやつ？」




「……」



今の子って本当に彼女といる時に出くわしてもこのタイミングでこんなこと聞くわけ？

いや、相手が私だから聞いたの？
だったらまぁ、納得だけど…




涼「俺はいつもガチだわ。
じゃあな」





って言い残して、女の子の前を歩く涼太君の後を追う



「…あんな言い方して良いの？
誤解されるよ」




涼「つか、あいつも失礼でしょ。
本当に彼女だったらどうするわけ？」



「まぁね」




涼「俺さ、そんな女取っ替え引っ替えしてないから」




「別に私に言い訳しなくて良いよ」




涼「なんか、誤解されたくない」






「あの子は誤解したよ？」




涼「どうでも良いやつには誤解されても全然いいから」







平日のフードコートはガラガラだけど、
お茶してる人や、ご飯食べてる人が何組かいて、


私達は窓側の奥の席を陣取った



「何か飲み物買ってこようか？」



涼「俺コーラ」




「はいはい、じゃ先に始めといて」

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