元カレ6（yuta.t）

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玉》俺も耐えられない。
絶対無理
Aが死ぬとか耐えられないから
運転気をつけてよ



》分かってるよ
裕ちゃん明日も早いんだから早く寝よ
私も眠いから寝るよー
おやすみ


玉》好きは？




》今日もやるの〜？




玉》言ってくれなきゃ1日終われないでしょ





》私の事が大好きな裕ちゃんのこと、
私も大好きだよ〜〜




ドヤ顔のスタンプが来た









3月上旬



何日も前からソワソワしてるのは私じゃなくて裕ちゃん。

今までだってちゃんとお祝いしてきたし、
仕事で当日会えない日もあったけど、二人で過ごしてきたのに、

今年は分かりやすくそわそわ。

それはきっと私が裕ちゃんの彼女じゃないから




少し意地悪して、
17日の予定、敢えて聞かないし私の予定も言わない。



けど、さりげなーく、
最近やたら甘いもの食べたいなー
なんてアピールして来るところが可愛い




前に裕ちゃんと話してた、都内の景色の良いホテル。

って言っても、スイートとかはありえないくらい高いから、
スタンダードなお部屋だけど予約した。



高級ホテルの最初の思い出が辛すぎたけど…
上書きされれば良いな、って思って。




16日にチェックインして2泊。


私なりにかなり頑張ったと思う。

2泊もホテルに籠るなんて贅沢じゃない？



裕ちゃんの仕事が終わったら、一番最初に“おめでとう”が言いたい
誕生日当日はできる限り一緒にいたいから






前の週から裕ちゃんは


玉「来週なんかあんの？」


玉「春休みどっか行く予定あるの？」



って探りを入れてくるけど



「来週はちょこちょこバイトはあるよ」


そう、だってプレゼントと宿泊代かかるから、貯めないとだし。


「春休み、大学の友達はインターンシップ行く子とかいるから
予定はないかなー
友達と飲み行く約束はしてたけど」




玉「それっていつ？」




「まだ分からないけど、多分15日」



玉「ふーん」









「裕ちゃん15日休み？」


玉「休みじゃない」



「お休みの日とか、先の予定分かるの？」


玉「分からないけど…」






まだ言わないよ。

こんなサプライズ生まれて初めてなんだから。









翌日のバイト中


涼「兄ちゃんかなり心配してるよ」



「何を？」




涼「誕生日、きっと忘れてるって」





「それ聞いて涼太くんなんて答えたの？」




涼「そもそも付き合ってないんだしお祝いとかないでしょ。
Aちゃんだし忘れてそうだよね、って言っといた」

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