元カレ（yuta.t）

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案の定、半分余ったヒレカツ。



それでも玉森くん、すんごい食べてくれたよ？

私は３つが限界。


それでもお母さんは終始楽しそうに喋り倒してた。







そして翌日、
やっぱり恐れて居たことが起きた。




結「A、ちょっといい？」


業間に結城くんに呼び出された。



「…何？」



階段下の用具置き場に連れて来られた。




結「あのさ…玉森と付き合ってんの？」





「えっ？なんでそうなるの？」




結「玉森が言ってた」




「は？」





結「いや、ごめんな、」






てっきり責められると思ってたから
驚いた




「…」



結「あすかが玉森に好きな子いるか聞いたんだって。
そしたら、その子と付き合ってるって」





…結城くん、勘違いしてるよ？
玉森くんの彼女は私じゃない




結「あすかに協力して、とか言ってごめん。

俺ほんと知らなかったからさ…」



ここで、否定したら玉森くんは困るのかな。









チャイムが鳴って急いで教室に戻って席に着いた



「…ん？」


斜め前に座る玉森くんと目線が合ったのに


なのにふいっと逸らされた、って言うか何か言いたげな感じ。



いやいや、聞きたいのはこっちなんだけど。

なんかちょっと腑に落ちないし




授業が終わって、
玉森くんに話しを聞きたかったのに、何も言わず帰ってるし。
いつも、お疲れ、くらい声かけるくせに



意味わかんない







家に帰って来てからも
1人悶々としちゃって勉強に集中できなくて、

夕方にはお母さんが帰って来て、やらなきゃいけないこともあるのに、
全くスイッチが入らない。



ってか、前期のテストはそんなやらなくたってなんとかなるし、
なんならディズニーだって、もう行かなくてもいいかな、とか思い始めてる。


来週のテストまで、ほんと長い。




今日ほんとダメだ


お母さんが忙しなく夕飯の支度をしてる最中、





「ちょっと出かけてくる」


母「え？ちょっとご飯は？」



母の問いかけに答える前に家を出て、歩いてみる。



誰にも会いたくなくて、
誰とも話したくなくて、



なんなら目をつぶったまま歩きたいくらいなんだけど。




結構遠くまで歩いて来た。


小さい頃よく遊んだ公園を抜けて、
県境の川が見える


上には高速道路が走ってて、

ここは夏場はバーベキューしてる人とかも居るんだよね。


さすがに平日の夕方は誰も居ないけど、




だけど、

「え？」


徹「…A？

こんな所でなにしてるの？」

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