運命感じちゃった5（yuta.t）

248 ページ48

玉「…A？」



Aの瞳に吸い込まれるように
唇を重ねた。

離れたくなくて

何度も何度も角度を変えて。




だけど、俺が思っていた 寝る とAが言った 寝る の意味が違うのが分かったのは

キスの最中。



俺にされるがままだったAは、俺にキスされながらマジ寝した。




玉「マジか」




リズムよく寝息をたてながら、
俺の腕の中で眠るA



…誘ったんじゃねーのかよ



無残な姿な俺自身、
アルコールのせいもあって、すんなり落ち着いた。



でも、こんな近くにAが居るだけで充分すぎるくらい幸せで、

眠るのがもったいないくらいでしばらく寝顔を見てた。









「……えっ？」


玉「…ん？」


翌朝、気づいたら寝てた俺は目覚めるとAのベッドでAの事をホールドしながら寝てた




玉「…おはよ」


「…おはよ、ございます」



玉「フフ、なんで敬語？」



「いや、だって…」


俺の左足がAの足をがっつりホールドして身動き取れないAだけど、布団の中で着衣を確認してるのはわかった



玉「なんもしてないよ」



いや、キスしたから、なんも、じゃねーか。



「…変態」


玉「…一緒に寝よって言ったのはAだけど。」



「…嘘っ」



玉「記憶ないの？」



「…あるようなー、ないようなー」



玉「二日酔いは？」


「それは平気」



ムクッと起き上がり、足を払い除けて


「トイレ行ってくる」



…普通過ぎるわ。




もう一回ベッドに戻ってきてくれるかなー、なんて思ったけど、
リビングからテレビから流れる声がした。





玉「はーあ、」


ため息ついてAの布団に包まった。




「裕太君、起きない？」

玉「ん、もうちょっと」



って、ベットを占領した。






カチャカチャって音がして目が覚めた。
時計を見るとお昼近くて
キッチンで洗い物をしてる音がする




リビングに行くと、ちょうど湯沸かし完了のアナウンス



「あ、先にお風呂はいる？」




忙しなく部屋を片付けながら洗濯機の中から洗濯物を取り出したA




玉「一緒に入る？」

「入るわけないでしょ」



って俺の前を素通りして
ベランダで洗濯物を干してる




だよね、一緒に入るわけないよな




若干アルコールが残る体内には気持ちいい湯加減で、がっつり汗かいた。



するとドアの向こうから



「ご飯食べる？」



Aの声がする



玉「食べるーー」



返すと

「はーーい」


ゆるーく帰ってきた

249→←247

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す