運命感じちゃった5（yuta.t）

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北山side

藤ヶ谷と仕事終わり、同じ移動車で送ってもらう。

藤ヶ谷は早朝からドラマ撮影で、明日も朝早くから。
お疲れの藤ヶ谷は車に乗り込んで直ぐに爆睡。

藤ヶ谷が車内で寝るなんて滅多にないこと。

こんな時間なのにやたら、道路が混んでて、
移動車内でみるテレビでは電車事故の内容が流れてた。


だからか、タクシー多すぎるわ。


行き先は藤ヶ谷家経由だし、チンタラ走る車に乗りながら俺も寝よっかなーなんて思ってたら、太田さんの携帯が鳴った。



太「A？今どこ？……

直ぐ行くから待ってて」


そう聞こえて、何かがあったんだと知った。


藤ヶ谷下ろしてうちに向かう車内


北「Aちゃんどうかしたの？」


信号待ちで太田さんに問いかけた


太「わっかんないんだけど、今1人みたい。
とりあえず迎え行く」


北「どこに？」


太「渋谷の…」

聞いた時点で、俺んち経由するより、絶対先に迎えに行った方が早いじゃん


北「先に迎えいこ」


太「宏光悪いな、」


無理やり車線変更して、Aちゃんの待つ場所まで飛ばす太田さん。

…ってか、場所的に玉んちの近くだよな？

こんな夜中に1人で何してんの？
玉は？

太田さんに連絡するってことは、玉と何かあった？


北「ね、今日の玉のスケジュールは？」


太「終わり、打ち上げだったはず。」

北「打ち上げ？マネージャーは？」


太「もちろん同席してる」


…喧嘩した？

だとしても、こんな時間に1人とか、絶対ダメだって。




太「あれか？」


歩道に見える小さな影。


北「俺が連れてくるわ」


左に横付けした車から降りてAちゃんに声をかけた

北「ごめん、お待たせ」

なるべく普通にしたんだけど、


Aちゃんはただただ申し訳なさそうに謝るだけだった。


車に乗せて、
敢えて玉の名前を出したら、やっぱり様子が変。


ったく、どうしたんだよ、


とりあえず俺んちにむかう。







北「どうぞ」


「…すいません」


北「もう謝るの止め、ね？

俺なんもされてないから」


「…ごめん」



またすぐ謝る…


北「コーヒー飲む？
あ、ビールのほうが良い？」



…ごめん、そんな雰囲気じゃないよな。


太田さん、事務所に車置いてくるって、時間かかるよね。


北「…太田さんきたらさ、俺も、何があったから聞いても大丈夫？」


「…うん」


北「ん、じゃ、太田さん待つか。」



コーヒー淹れて、向かいに座る俺。

Aちゃんは今にも壊れそうだった

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