運命感じちゃった5（yuta.t）

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とりあえず駅構内に入れる状態じゃなくて、きた道を戻りタクシープールに向かうも長蛇の列。

先頭からじゃ最後尾が見えない程。


…どうしよう。


とりあえずタクシーの最後尾に並んで
そこから30分、状況が変わらない駅周辺。

そして、タクシーも追いつかなくなったのかさっきから一台もこない。



おまけに事故内容の詳細をネットニュースで見ていたらいつの間にか携帯の充電もなくなって連絡手段もなくなった。



裕太君のマンションに足を向かわせた。




新宿から渋谷…

歩くと距離はあるものの、
飲んで火照った体には丁度良い。


電車が不通で街にも人がいて、騒がしくて終電後とは思えない。

みんな帰れなくて途方に暮れてるんだよね。

タクシーも捕まらないし
仕方ないからと満喫やビジネスホテルに流れてく人。


埋め込みのちょっとした段差に腰掛けて復旧を待つ人。



あたりにはそんな人たちばかり。


ネットニュースで復旧状況を確認したくても電源の入らない携帯。


ポータブル充電器を買おうかな、ってコンビニに寄ったけどコンビニもそう在庫があるわけじゃないから完売状態。


何も買わずに出てきて



歩いて１時間弱、
裕太君のマンションに着いた。


合鍵を使って部屋のドアを開けると
中からは裕太君の匂いがする。


「お邪魔しまーす」


廊下を抜けてリビングに行くと、
綺麗に整理整頓されてる部屋。


「全然こっちに来てないのかな…」



置きっぱなしの部屋着を取りに寝室に入ると、
無造作にベッドに置かれた洋服たち。
ベッドも起きたまんま。


裕太君寝るだけにこっちに帰ってくる時もあるんだな、って。



自分の着替えを持って、
シャワー借りて。



「あっつー」

シャワーついでにお風呂掃除もしたから汗だく


暑くてTシャツ着ないでキャミとショーパン姿で冷蔵庫のお水一気飲み。



部屋について真っ先に充電してた携帯をONにして
裕太君のLINEを開いて


》お疲れ様(*^^*)
今日前の職場の子達とご飯行ってきたんだけど、
事故で電車の復旧の見通しがつかなくて、自宅に帰れそうになくてマンションに帰ってきたよ。
今日はここに泊めさせもらうね！





送信っ


って送ってすぐに、ガチャっと、鍵のシリンダーが回り重い扉の開く音がした





裕太君……？





玉「はい、どーぞ」


？「お邪魔しまーす」


甲高い声がして、
裕太君が1人じゃないこと、

そして、一緒にいるのが女の子だとすぐに分かった。



………

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