同級生9（yuta.t）

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「もう、次はないよ？」

玉「分かってます…」


「じゃあ、許してあげる」




玉「…うん。ごめんね？


ね、ギュッてしていい？」




いいよ、なんて言ってないのに

ぎゅーって苦しいくらいに包み込まれる


玉「マジで嫌な思いさせてごめんね？」


「もう、言わなくていい。
忘れたいから」



玉「…はい」



裕太は不器用だから、
上辺だけのつもりでも、相手に好意を持たれやすいし…

苦手な人にはとことん話しかけないし、極端なんだよね。




「なんか、変な感じだね？」


玉「ん？」


「土曜日の朝に2人きり」


玉「ミツにマジで頭あがんねーわ」


「昔からだよね。

まさかこの歳になっても迷惑かけるとは思わなかったけど」



玉「幹太大丈夫かな」


裕太には言えないけど、裕太より宏光のほうが幹太の扱いうまかったりしちゃうしね


「LINEしてみる」



既読になったと同時に、幹太の写メ


芝生の上に2人して転がってるのか、

大の字になってる幹太の写メ



《気持ちよさそう


宏《大丈夫？
そろそろ戻ったほうがいい？



宏光からの写メを見た裕太。
俺らが行こ。

っていうから

《私たちがそっち行くね


そう連絡して、部屋を出た。

裕「手繋ぐ？」


「えー、やだ」


裕「ちょっとだけ」


右手を掬われて、貝殻つなぎまでじゃないけど普通に手をつないだ



裕「今度の休みさ、デートしよ？」


「え？何急に」



裕「えー、Aとデートしたくなった」

「どこ連れて行ってくれるの？」


裕「んーどっかのホテルで、美味しいもの食べてー、」



「ホテルなんて幹太連れてじゃ無理だよ」



裕「幹太はちょっとだけ留守番してもらってさ
昼なら実家にお願いできるんじゃない？」


ご飯をモリモリ食べてくれるおかげで、幹太は日中の授乳はいつの間にかなくなり、
夜の寝るときにおしゃぶり代わりに飲んで眠る

そんなスタンスだから
日中、お願いできそうだけど…


裕「心配？」

「少しね、」


けどしたいな、デート

最近全然オシャレもしてないし、
髪もパサパサだし、
化粧も、毎日ファンデと眉毛くらいだし…










裕「ミツ、マジありがとう」


公園の芝生で遊ぶ2人

「宏光、ごめんね」


私達を見て笑顔でハイハイして駆け寄る幹太を抱っこすると
胸に顔を擦り付けてる



宏「やっぱママかよー」


って宏光はガックリ肩を落としてた


裕「いいじゃん。
Aの次はぜってーミツだから。

俺なんかいつもオマケみたいだよ？」

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