同級生9（yuta.t）

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お店を後にして
コインパーキングまで歩きながら


「凄くいいお店だったね、
すごく美味しかったし、
気さくな女将さんだし、

裕太、連れて来てくれてありがとう」



裕「いや、本当予想以上だったわ〜
取引先の方に聞いて、いつか行ってみたかったんだよね。
また、来ようね、

産まれたら本当、抱っこして貰わなきゃな」


って。




裕「運転大丈夫？やっぱり代行頼む？」

って言ってくれたけど、


「大丈夫。
安全運転で帰るから」

って裕太から鍵受け取って、運転席に乗り込んだ



裕「Aの運転に乗るの久々じゃない？大丈夫？」

なんてからかうけど、
一人で車で買い物行ったり、用足ししたり、実家帰ったり……

裕太が知らないだけで結構乗ってるんだけどね。







家に着いて、お風呂のスイッチ押して、お湯張り完了まで10分くらい、ソファで寛いでると


裕「やっぱ、俺ってスゲー人と結婚したんだな、って思った。」


って突然言い出したからびっくり。

さっきのご飯屋さんでCAしてたって会話から、CAさんてDrとかパイロットとか、理想高いって話になったんだよね。




裕「だってさ、A、CAだよ？
CAって言ったら、医者とかさ、学歴も地位も俺なんかよりスゲー人と結婚できたんだよ？」

なんて言うから

「バカじゃない？」

ってハッキリ言っちゃった


「医者だから好きになる訳じゃないじゃん。

同期とか、先輩とか、、
確かに高身長、高収入、高学歴、昔で言う3高とか狙ってたり、

細かく言えば、長男じゃなくて、とか将来同居しなくていい、とかさ、
色々あるみたいだけど、

将来何になるかわからない裕太と高校生で出会っちゃったからね、
もう、そんな事考える事すらなかったよ？


例えば裕太が、学歴もなくてフリーターだったとしても、
きっと理由があってだからそれが理由で裕太から離れるなんてしなかったと思う。」


裕「やべー、めっちゃ嬉しいんだけど///

ね、俺でよかった？」


「んーまだわかんない」

裕「マジ？分かんないの？」


「嘘w今のところ、スッゴイ良かったよ？

い、ま、の、と、こ！ね？」

って言ったら

裕「Aに捨てられないようにがんばろー」


なんて、言いながら、気付いたら缶ビール3本空けて、4本目を開けてるところだった。



たった10分ちょっとなのに、いくらなんでもペース早すぎない？

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