同級生7（yuta.t）

344 ページ44

玉「A〜〜」



「もう裕太には聞かない〜〜」


鏡見てさ……
俺の意見は丸無視

もう振り返りもしないし


せめてスカートは膝丈でしょ


なのに大学生相手にちょっとでも若く見られたいじゃん


ってさ。



……何のために行くわけ？
趣旨違くね？
土曜の午後に、テンションガタ落ちだわ




「じゃあ行ってくるね！」



玉「え？もう行くの？」



「せっかく新宿まで行くからちょっと買い物したいの」



玉「俺も行く！！」



まだ15時。
合コンに19時からだからのんびりし過ぎた

今日は車で送るだけー
って思っていたから


髪もセットするの面倒だし、帽子かぶればーなんて思ってたから頭もボサボサ、部屋着の上下ジャージ姿だった


「裕太、それで行くの？」



仕方ない、待たせらんないし

着替えてやっぱり髪セットする時間なさそうだから帽子かぶって家を出た



玉「何買うの？」



「ドレス選びに付き合ってもらったから何かプレゼントみようかな、って」



玉「ふーん」



電車に揺られて着いたのはデパート




何がいいかなぁ
なんて選んでるけど、


「大っきくてもいい？
裕太持って帰れる？」


って選んだのがプリザードフラワーのリース×2個


玉「うん、いいよ」


って言ったけど包んでもらったらやたら箱デカくない？


軽いけど、２つに分けられたから両手埋まるじゃん


「可愛いの見つかってよかった〜」

なんてルンルンでさ


玉「ね、ちょっと座らない？」


喉乾いたし
お腹も空いたー



「うん、喉乾いたね、カフェ入ろっか？」


って。



飲み物と、ホットサンドも頼む




玉「Aさ、やっぱ今日行くの？」



「うん。

何回聞くのよ〜w

約束してるんだから」



……だよね。



玉「終わったら連絡して？迎えに行くから」



「裕太の弟と帰るから心配ないって」



玉「一緒に乗ってけばいいじゃん」



「はいはい〜〜終わったら連絡するからね！」



玉「忘れないでよ！」



「分かってるって」


……前に待ってたのに連絡ないし、

待つ覚悟で迎えに行ったら

家に帰ってた、って事あってさ。



その時はちょっと喧嘩になった
過保護すぎて疲れる！なんて言うんだもん。








約束の時間になって、Aの事見送って。






玉「あ、俺」


宮田に電話。


玉「今日休み？飯行かね？」


宮「Aちゃんは？」



玉「あー、合コン」




宮「え？え？何で？」


玉「教えてやるから30分後、集合な、」

345→←343

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す