同級生6（yuta.t）

268 ページ18

玉「へーそうなんすか。」


瀬「玉ちゃん、どう思う？


私みたいな彼女…」


玉「あー……

俺なんかが言える立場じゃないっすけど…
仕事凄いマメで繊細で、俺めっちゃ尊敬してますよ？

後輩達にも分け隔てなくて、

同期の中では男女問わずみんな瀬戸さんの事好きっすよ？

誰からも愛されるって瀬戸さんの人柄ですよね、
その、男性にめっちゃオススメしたいですけどね！」



瀬「えー嬉しいなぁ。」





10分なんてあっという間で、



瀬戸さん家の前


玉「じゃあ、お疲れ様です」



瀬「あ、うん、お疲れ様。
休みの日にありがとうね」


玉「それはお互い様です。

お疲れ様でした」




小走りでAが待つ部屋まで急いだ。





エントランス着いて鞄の中を漁り鍵を探す




……は？



出る時鍵閉めてもらったから……ない。。





……マジかーやっちまった…



深夜1時過ぎ
携帯取り出し、Aに発信する




プルルルル

プルルルル……


「はい？」


玉「あ、ごめん。寝てたよね」



「ううん。
終わった？帰って来れそう？

裕太鍵もってないんじゃない？」


気付いてくれてた



玉「今下に居るんだけどさ

インターフォン鳴らすから開けてくれる？」





部屋に上がると



「おかえり」

眠そうな顔してるAが玄関まで出迎えてくれた



玉「先寝ててって言っときながら鍵忘れたから寝れなかったよね」


ぎゅーってしたら





「本当はね、ちょっと寝てたの」



俺の腕の中にいるAが俺の顔みてそんな事言うの



玉「ごめんな〜一人にして」



ぎゅってしたままリビングまで歩くと

「裕太…じゃない香水？の匂いがする」


玉「え？」



「なんだろ、デパ地下の化粧品売り場に行ったみたい」



玉「そんな？」



慣れたからかな？
そんな気にならなかったんだけどな、

瀬戸さんも森田さんも、結構ガッツリ付けてるから、きっと俺が麻痺してる




玉「風呂入ってくるわ」



シャワーで流して、リビングに戻るとAの姿はなく、寝室を覗くとベッドにいるA


am2時になろうとしてるんだもん、当たり前だよな。


歯磨きして髪乾かして…


同じベッドに入ると

スースー寝息を立てて寝てるA



こんな時間だけど…
かまって欲しくてたまんない


寝てるAの隣にくっついて、長くてサラサラな栗色の毛を撫で、額にキスをした


人差し指でツンツンほっぺたつついて

玉「A〜」



起こそうとしてる俺

269→←267

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す