同級生（yuta.t）

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玉森side



がっちゃんちでAちゃんが俺の事を好きでいてくれてたって分かって、

ちゃんと告白した。


付き合える事になったけど

学校では付き合う前と変わらない

変わった所なんて

呼び方と、毎晩の電話位。



今日は天気いいし、ちょっと寄り道しよって誘った。

「ねぇ、あの上行ってみよ！」

海でいう防波堤みたいな高さのコンクリートでできた塀に登るって



ここ風強いしパンツ見えちゃいそうなんだけど。



玉「大丈夫？

見えちゃうよ」

「やだっ、見ないでよ」


玉「降りる？」


「降りない」


意地っ張りっていうか負けず嫌いって言うか。

そこも好きなんだけど



？「せんぱーーい！


Aせんぱーーい何やってるんですかー？」




土手の上から女の子が呼んでる。


東中の制服。

Aの後輩だって。


後「先輩、彼氏さんですか？」


「うん、まぁ…」


後「めっちゃイケメン！

はじめまして」


玉「あ、どうも」


すげーグイグイ来る。


後「A先輩、北山先輩と付き合ってるんじゃなかったんですか？」

…北山君の名前。


「何で？」

後「北山先輩の第２ボタン、A先輩にあげたって聞いたから」


第２ボタン…

「……そうなんだ。
でも、宏光と付き合ってないから」


でもって…？
第２ボタンはAが貰ったの？

後「え、まさか今北山先輩フリーですか？
私まだ先輩のこと好きなんですよね

だから東高受験しようと思って」



「宏光…フリーなんじゃないかな？
ごめん、分かんないや

じゅ、受験頑張ってね。


じゃぁ裕太、行こっか…」


後「じゃ、また。
先輩、彼氏さん、失礼しまーす」


「うん、じゃあね」


玉「どーも」


後輩と別れたら


「裕太、ごめんね」って

玉「ん？なんで？」


「凄い遠慮ナシでしょ？

気分悪くしたかな？って

あの子のお姉ちゃんとタメだから、中学の頃からあんな感じなの」



玉「だからか。別に俺は気にしないよ？」


「やだな、東高きたら、裕太の事狙われちゃうかも」


話聞いたら中学の時から人の彼氏を好きになる子なんだって


狙われたからって何？


俺の好きな子はAだけ

それにあーいうタイプ苦手だし。


玉「心配してんの？」



「心配だよ。
裕太の彼女でいるのいつも不安だもん」



ふわっと優しく抱きしめてた



玉「俺が好きなのはAだけ。

心配なんかしなくていい、信じて？」

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