同級生（yuta.t）

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宏光side

「マキにも、誰にも！！」


宏「言わねぇよ」


「約束だよ…」


泣きそうなくらい必死じゃん。

ってか、ガキじゃないんだし別に言いふらさねぇって。

宏「……これ、どうしたの？」



「知り合いに借りた。」



宏「いつ返す？」



「来週には返す。

ずっと持ってるの嫌だし。」



宏「俺にも貸してくんない？」



相当凹んでるAの後ろではまだ映像流れてて。


ちょっと俺、タイプなんだけど。




「は？」



宏「俺も勉強したいし。」



「……。


いいよ、持ってって。

渉に返しといて。」





宏「おま、ちゃんと全部見てねぇだろ？」



「もういい。」



やばい、こんなA初めてなんだけど。





宏「Aさ、焦ってんの？」



「えっ？」

図星だな


宏「ちょっと見たんだろ？」


「ぅん」


宏「気持ち悪りぃとか、怖いとか思った？」



「ぅん…
好きな人となら、できるもん？」


宏「そりゃな。」


「あんな事恥ずかしくて無理」


宏「まぁ…。

けど、好きならそれ以上のもんがあんだって」



俺だって…そんな経験あるわけじゃないから偉そうに言えないんだけど。



「それに、好きとか分かんないもん。。」


Aの抱えてる問題って俺のキャパ範囲内か？



「付き合うとか……」


宏「ん？」


「なんか一生ない気がする」



宏「バカだな、一生なんてあるわけねぇだろ」



もし、お前がこの先一人だったら…

って口が裂けても言えねぇけど。



「だって…
押し倒されてもドキドキしないんだよ？


ドキドキはしたけど、多分怖くてドキドキしたんだと思う」



宏「は？押し倒されたって、誰にだよ！」



「藤ヶ谷くん。」


ガヤ？
ってかあいつマジなんなの？

聞いたら実験的な感じだって。

それ聞いてホッとした




宏「DVDさ、一緒に見る？」


「えっ？」


やっぱ引いたかな。


「じゃぁさ、電気消そ。」


ちょっと…雰囲気やばくね？

俺耐えられっかな。


宏「うん。」



カーテン閉めて、
電気消して


ボリューム一番小さいまま、ベッドの上に並んで座った。



最初から。


素人モンで隠し撮りって

リアリティありすぎだろ。


けど、女の顔バッチリ写ってる。


普通に可愛いじゃんこの子。
色々モロ俺好み。



顔良くて、スタイル良くても膨らみの形で萎えるんだよな。





って隣にAいるのに俺のソレ、すげー反応してるから。


電気消してもらってマジでよかった…

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