同級生（yuta.t）

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玉森side


昼休み、お茶持ってたけど、ジュース買いにって教室を出た。


本当は北山くんに呼ばれて出て行ったAちゃんのことがちょっと気になって。

付き合ってないって言ってたけど、




ジュース買って行きとは違う階段から戻ろうとしたら女子二人の声がして、何話してるかまでは聞こえないんだけど、そのまま上がってくとAちゃんがちょっと困った顔してる

名前呼んだらビックリした顔して、

「待たせてごめんね」って。


何のこと？



ってか、二股って…？

俺の腕掴んですごい勢いで屋上につながる階段上がってきた



中学も女子との関わりほとんどなくて。

正直、全神経腕に集中した。


多分俺顔真っ赤。


それ以上に息切れしてるAちゃん。


持ってるペットボトルのジュースあげたら、


一気にグイグイ飲んで、



さっきの女子との会話話してくれた。


ってか、一番気になってた北山くんと付き合ってるって話。



なんでそこに拘ってんだろ？




Aちゃんのこと、色々知りたくて、

色んな話した。



教室から出る口実で、別に飲みたくて買ったわけじゃないペットボトル、

買って返すね、って。


別にいいのに。



繋がり欲しくて、明日もまた話したい。
だから明日買ってもらう約束した





地元の話とか、中学時代に通った塾の話。



午後の授業サボったから色んな話して





玉「今日暑いね？」


って何の気なしに口から出たら




「ね、良かったら…これ飲む？」


って…




……。



玉「えっ、いやっ。

ごめん、そういう意味で…」



何言ってんだ、俺。



「あ、ちがっ、そういう意味じゃ…」





やべー顔見れない。




午後の授業終わりのチャイム鳴った





玉「も、戻る？」


ってか、多分今顔真っ赤。

俺戻れない…




「あ、ちょっと…うん。」




誰かが階段上がってくる足音がして、



「誰か来るっ」


とっさに図書室に隠れた

なんで隠れたんだろ



「先生かな？」


玉「いや、上履き、2年の上履きだよ？」


覗いたら緑のラインの入ってる上履きが見えて
そのまま屋上に上がってったみたい


「はーっ。ドキドキした」



玉「ね、ちょっと焦った。

俺、図書室に入ったの初めて。」


「…私も。」



さっきの気まずい空気はいつのまにかなくなって



「そろそろ行こっか？」



教室に戻った

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