同級生（yuta.t）

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4月、新学期。


うちの学校はクラス替えがある年とない年がある。


親友のマキと門で待ち合わせ



マ「おはよ〜A

今年こそ北山君と同じだといいねー♪」


「ちょ、声デカイから！」


小1で隣に引っ越してきた北山宏光。




低学年のうちは登校班もずっと一緒で

放課後もお互いの家の庭でよく遊んでた。


高学年になるにつれ、朝顔合わせても


あ…


宏光から出る言葉はこればっかり。

喧嘩した訳じゃないのにお互いが避けて口聞かなくなっていった


もちろん中学も一緒。



中学の入学式、真新しい制服を着てお母さんと家の前で写真撮ってると

北母「おはよ〜」



宏光のお母さんが玄関から出てきた


北母「やっぱりセーラー服可愛いね！

Aちゃんすっごく似合ってるよ！」


「おばさん、ありがとう///」


そんなやりとりしてたら


宏「あ、はざっす」



おばさん曰く反抗期真っ只中の宏光はうちのお母さんにはちゃんと挨拶する。


母「みっ君おはよ！
学ラン着ると一気に大人だね〜」


なんて互いの子供を褒める親たち。


母「ほら、二人並んで！写真撮るよ！」



小学校の入学式の日、ピカピカのランドセルを背負った二人の写真が何枚かある。




「え、いいよ…」




母「何で？恥ずかしいの？
誰も見てないんだからいいじゃない！！」


横目で宏光を見ると物凄く不機嫌な顔してる



宏母「ほら、一瞬なんだから！」



撮らなきゃ終わらない気がして



「宏光、ちょっと我慢しよ…」



そう言って30センチは余裕で距離あったけど2ショット写真を撮った。



宏「じゃ、俺、行くから」


時間忘れてた…


母「じゃ、お母さん達後で行くからね〜！」



小走りで登校。

初日から汗かいたし





自分のクラスは


１ー２




宏光は…


１−４

って、何で一番最初に宏光を確認したんだろ




この時は分からなかったけど…




中1の夏休み前。


クラスでは地元の花火大会に行く話で盛り上がってる。



健「A行くでしょ？」



「うん、行く予定」





花火大会当日、


隣町に住んでるお母さんのいとこ、横尾家で浴衣の着付けして貰いにきた



横母「よし、完璧♪
A可愛い〜♪

女の子いいなー」



渉兄「へーA可愛いじゃん」


「そう？///」

渉のお兄ちゃんは昔から優しくて遊んでくれて
すっごくイケメン。


母「渉は？」


渉母「自分の部屋にいる」


部屋にいる渉を呼んだお母さん、

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