転生先は残酷でとても美しい世界だった２【進撃の巨人】 (ページ10)

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………イザベルがいない。

兵員宿舎にあの子を案内しようとしたら…
先にリヴァイとファーランを案内しに行ったフラゴンについていったな…？

全く、女子は別棟だっての…。
あの子の性格的にも"同じ部屋がいい"とか言いそうだけどね…。

…リヴァイとファーランの部屋どこ。

フラゴン「…くそっ何だって俺があんな奴ら…」

向こうから歩いてくるフラゴンを発見。…大分イラついているわね…。

A「フラゴン！」

フラゴン「あ？…Aか。何だ。こっちは男子棟だぞ。」

A「知ってるわよ…リヴァイとファーランの部屋はどこ？」

…フラゴンの動きが止まる。…え、なに？

フラゴン「…夜這いか？」

A「張り倒すわよ？」

私がそんなことすると思ってるの？？
フラゴンにどんなイメージを持たれているの私は…。

フラゴン「んん"っ冗談だ。…イザベルの案内だろう。アイツらの部屋はここの１階上、奥から2個目の部屋だ。」

A「OK、ありがとう。次巫山戯た冗談を言ったら承知しないわよ。」

フラゴン「…すまん。」

…ていうか今朝だし。夜じゃないし。

…この部屋ね。
軽くノックをし、ドアを開ける。

…何これ。

…何これ。何やってるのこいつら。

掃除婦のような格好をして人を殺しそうな目で、丁寧に箒を使っているリヴァイ。

雑巾で床を磨くファーラン。

同じく雑巾で天井を磨くイザベル。

…？？

リヴァイ「…オイ。何の用だ。ドアを開けるだけ開けて固まってんじゃねぇ…。」

…もう…ツッコまなくて…いっか…。

A「…あー、……掃除中申し訳ないけれど、イザベル、貴方はこの部屋じゃないわ。」

イザベル「やだ！！俺はこの部屋なのー！！」

…やっぱりこういうと思った…。

A「貴方女の子でしょう…駄目よ。男は狼なんだから。」

イザベル「狼なんてけちょんけちょんにしてやるね！」

べーっと舌を出すイザベル。…これ違う意味に捉えられてるわね。

A「…リヴァイ、ファーラン。貴方達が説得してちょうだい。」

リヴァイ「…。」

ファーラン「…イザベル、行け。」

イザベル「何だよぉ！！兄貴とファーランのケチ！！！」

…怒りながらもこっち来るのね。
ファーランの言うことは聞くのね…。

…リヴァイ、無視して掃除進めるの辞めてくれない？腹たってくるんだけど。