転生先は残酷でとても美しい世界だった２【進撃の巨人】 (ページ15)

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………。

Q.挙動不審な様子で分隊長の部屋から出てきた新兵…地下上がりの新兵を発見した時、どのような行動をとれば良いでしょうか？

A.とりあえず話しかけましょう。

…ファーラン……。貴方、やるならもう少し慎重にやりなさいよ…。

A「こんにちは、ファーラン。何かおつかいかしら？」

ファーラン「っ？！…あぁ、あんたか…まぁ……そんなところだ。」

…貴方本当に地下から来たの？目が泳ぎすぎでは？

A「へぇ…普段新兵が分隊長の部屋に入ることなんて中々許されないのだけれど…どんなおつかいかしらね。」

少し口角を上げながらそう言うと、彼は目元をひくつかせた。

ファーラン「…怖ぇなぁ…別に何もしてねぇよ。」

…レディに怖いなんて失礼な男ね。

A「何もできなかった、…の間違いではないことを祈っているわ。」

ファーランがこちらに厳しい目を向ける。

…何を企んでいるのかしらね。

A「まぁいいわ…。もうすぐ初めての壁外調査でしょう？心持ちは平気？」

話を変えるとあからさまにファーランはほっとする。
…貴方本当に地下出身なの？？随分隠し事が下手ね？？

ファーラン「あぁ…まぁ多少緊張はしているが…同時に、楽しみだ。」

…地下の者が、壁外に出る。これは前代未聞なことだわ。

空も見えない場所で育った彼等。その分壁外への期待は地上の者より遥かにあるでしょうね。

A「ふふ、そう。フォローはしっかりするから安心して、と言いたいところだけど…訓練を見る感じ、貴方達はフォローなんて要らなさそうね。」

ファーラン「はっ要らねぇよ。俺達は3人で十分だ。」

A「…そうね…。油断は禁物よ。」

ファーラン「分かってるって。ご忠告どーも。」

自分が侵入した部屋の分隊長補佐と2人きりで話しているのが気まずいのか、早々に彼はお先、と戻ってしまった。

…ああいうタイプが1番死にやすいのよねぇ…

少しできる、という人は、調子に乗ってしまう。

乗ってしまえば、不測の事態への対応ができなくなる。

…そういえば原作ではファーランもイザベルも亡くなってしまうんだっけ。

あー……どうしようかな…。