転生先は残酷でとても美しい世界だった２【進撃の巨人】 (ページ13)

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A「…諦めた方がいいんじゃない？きっと上は一生許可を出す気は無いわよ。」

ハンジ「諦めるわけないだろ！！この作戦が実行され成功すれば、調査兵団にとって…いや、人類にとって！！大きな進歩となる！！！希望の光となる！！！！」

勢いよくこちらを見たハンジが大きな声でそう叫んだ。
その目は随分と真剣で、熱が籠っていた。

希望の光、ねぇ…。

A「…流石に難しすぎるわ。巨人一体倒すのに何人が犠牲になっているか…貴方が知らないわけないでしょ？

余りにもデメリットが大きすぎる。私だって許可出さないわよ、こんな前代未聞な計画。」

ハンジ「デメリットが大きいからこそ！！成功したときのメリットも大きくなるんだ。」

…かなり無茶苦茶な理論ね…。
ま、それでこそハンジって感じもするけど。笑

A「…まず、この計画書大雑把なのよ。これじゃ通るものも通らないわ。」

ハンジが床に叩きつけた書類を何枚か拾い、パラパラと中身を見る。
…床が汚い。

…ていうか、

A「何私1人に拾わせてんのよ。貴方が叩きつけたんだから、貴方も拾いなさいよ。」

ハンジを見上げそう言う。
…当の本人はぽかんと口を開け、間抜けな顔で私を見ていた。

ハンジ「…もしかしてだけど…A、この計画…手伝ってくれるの…？！」

A「だからここに来たのよ…ハンジ1人に計画の全責任負わせるのも怖いし。」

言いきらない内にハンジが飛びついてきた。
私はしゃがんで書類を持っていたせいでバランスを崩し、倒れてしまう。

ハンジ「ありがとう！！！！！やっぱりあなたは私の親友だ！！！！！！」

A「痛い！！！重い！！！邪魔！！！」

…私に抱きついているハンジから少し変な臭いがした。

…待って、

A「…ハンジ、…最後にお風呂に入ったのいつ…？」

ハンジ「え？うーん、最近ずっと頭を悩ませていたからねぇ…1週間くらい…前？」

それを聞いた途端私はこいつを突き飛ばした。

A「話はお風呂に入ってから！！！！」

別に私はリヴァイほど潔癖症というわけではない。

ない、が…それとこれとは、別でしょうよ…！