転生先は残酷でとても美しい世界だった【進撃の巨人】 (ページ9)

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あの後暫くして家に来た憲兵が後処理をしてくれた。
こっそり話を聞くと、どうやら強盗に入られたらしい。

どうして私なの？

私はただ幸せになりたかっただけ。愛されたかっただけ…

幸せになれると思ってた。あの両親と祖母と一緒なら、ずっと愛されると…ずっと家族でいれると、思ってた。

…ねぇ、レオ…私を守ってくれるんじゃ…無かったの…？

それから私はおばあちゃんと暮らすことになった。おばあちゃんの家は本当に私の家から遠かったみたい。

あの日、私は覚悟を決めた。
兵士になる覚悟を。

兵団は、…まだ決まってない。

でも私は、これ以上何も奪われない。奪わせない。
誰にも頼らない。
私の大切なものは、私が守る。この手で守りきる。

相手が人だろうが、巨人だろうが……世界だろうが。
私は、負けない。

そして私が、訓練兵になる日。

祖母｢…ほんとに兵士になるんだね。｣

A｢なるよ。…安心して、訓練で死ぬなんてミスはしないからさ。｣

祖母｢…あんたはやれる子さ、分かってる。…でも心配すんのが親心ってもんだろう…｣

A｢…おばあちゃん…｣

あぁ…愛されてるなぁ…
おばあちゃん、貴方が私を心配するように、私も貴方が心配なのよ。死んでほしくないの。生きていてほしい。

…私が、守るから。

祖母｢…A…抱きしめさせておくれ。｣

A｢うん…｣

おばあちゃんときつく、きつく抱きしめ合う。
…必ず、生き残るから。

祖母｢…引き止めすぎてもよくないね…さぁA、行ってきな。…負けんじゃないよ。｣

A｢…うん！行ってきます！｣

私は今日、おばあちゃんを残し家を出て

訓練兵士になった。