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産まれて10年。つまり今私は10歳。私はすぐにここが何の世界か分かりました。
母｢あら、A…外に出るの？｣
A｢うん、少し散歩したいなって…ついでに薪でも拾ってこようか？｣
母｢あら！じゃあお願い。優しい娘を持って母は嬉しいわ｣
A｢ふふ、大袈裟だよ…行ってきます。｣
母｢行ってらっしゃい！｣
母さんの方こそ優しい気がするけどな…私はもうすっかりこの家族が大好きになった。
母は美人でとても優しい。たまに父さんに厳しいことを言ってるけど…多分愛故だろうね。
私の行動を縛ることなく、自由にさせてくれる。あまりにも危険なことをすると怒られちゃうけどね。
でもそれも心配とか…愛を感じて、不謹慎だけど嬉しくなっちゃう。
父は顔がかっこよくて身体はとても大きいの。
いつも頼りになるんだけど…たまに抜けてる。ふふ、そう、それで母さんに呆れられてるときがあるの。
でも面白くて、優しくて…全部ちゃんと言葉にしてくれるから、母さんのことも私のことも愛していることがとても分かるの…少し恥ずかしいけどね。
祖母はとてもかっこいい人。歳を全く感じさせないほど元気で凛としてる。憧れだわ。あんな風に歳をとりたい。
母さんと父さんの2人とも忙しいときとか、よく面倒を見てくれるの。子供との関わり方がとっても上手。
そして色々なことを教えてくれる。この世界が、あの世界だと確信したのはこの人のおかげ。
A｢にしても…この世界は少しきついよ…｣
……森の中を歩いていると、開けた場所にでた。
街が見える。そしてその向こうには…
高い高い、壁。
あれは、ウォールローゼ。
そう、ここは……進撃の巨人。
レオも酷いよね…こんな人が死ぬ世界に放り込むなんて。
最終的には人類の八割？くらいが死んでなかった…？
生き残れる自信無いんだけどなぁ…
A｢病院の外に出れたと思えば…次は壁の中…か。｣
中々外に出れないなぁ……外に出るとしたら、調査兵団に入るしかない。でも……死にたく、ない。
自_殺願望なんて無い。寧ろ生きたい。前に生きれなかった分、今私を愛してくれる家族がいる分。ずっとずっと生きていたい…
調査兵団に入ったところで、私に救済とか…そんなことはできない。1人程度なら何とかなるかもしれないけど…ここは亡くなる人が、あまりにも多すぎる。
…でも人が死ぬのを分かってて黙ってるなんて…良いのかな…？
A｢…どうしよっかなぁ…｣
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
