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A「いい感じに終わりそうな雰囲気出てるけど、さっきの質問の答え貰ってないんだけど。」
スっと緩んだ頬を引き締め、真顔に戻しハンジを見つめる。
ハンジ「急に雰囲気変えないでよ怖いよ。あーなんで壊させたのかって？」
A「えぇ。そこまでの経緯は大体予想が着くわ。私の悪口大会が行われているところに遭遇して、それを咎めて…ってところかしら。」
ハンジ「はは、御明答。…うーん、中々話しにくいなぁ…」
苦笑しながら言葉を濁すハンジ。
そこで流される私じゃないわよ。
A「なに？話して。」
ハンジ「…えーとね、なんていうか……立体機動装置に細工されたんだけれど、ギリギリ動くくらいには加減されていたんだ。流石に全く動かなくすればすぐバレると思ったのかな。
…彼女達には随分苛立っていたんだ。
それで、そのー…細工された立体機動装置で壁外調査を乗り切れば、…優位に立てたり…するかな、…と。」
………。
……は？
ハンジは気まずそうに目を逸らす。
アホだけど頭が悪い訳では無い…と思っていた。けれど…その評価、覆さなければいけないわね…
A「馬鹿なの？」
ハンジ「仰る通りです…」
思わず深いため息が溢れる。そんな理由で軽々しく命をかけるな…
ハンジ「あー、A。話を逸らすようで申し訳ないんだけれど、私からもあなたに質問してもいい？」
A「…？何？」
ハンジ「あなた、どうして私がピンチだって分かったの？」
A「…。」
真逆それを聞かれるとは。思わず口を閉じてしまった。
ハンジ「エルヴィンから聞いたんだよ。あなたが助けてくれたって。…私達、今回の班結構離れてたのに…どうやって助けに来てくれたの？｣
…エルヴィン……。
レオのことは…話すべきなのかしら。それとも…話してはいけない…？
ハンジはそんなこと思わないかもしれないけど、急に私は前世病死してレオって子が生き返らせてくれて今を生きてるのよ、なんて言ったら……。
でも嘘をつくのも…
ハンジはじっと私を見つめ、答えを待っている。
…。
A「…特別な協力者が、いるのよ。」
ハンジ「…協力者？」
A「えぇ…詳細は、まだ言えない。いつかは…言うから、…待ってて。」
ハンジ「…うん、分かった。」
…もしかしたらエルヴィンも、疑問に思っているかも…しれないわね…。
…流石にあの人に誤魔化しが通用する自信ないんだけど…？
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
