転生先は残酷でとても美しい世界だった【進撃の巨人】 (ページ5)

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…暗い…狭い…暖かい…？

ここはいったい…どこ？

でもなんだか少し快適…このままここにいてもいいかも…

…あれ、何だか明るくなってきた…

｢産まれた、産まれたわ！おめでとう…頑張ったわね！｣

｢あぁ、私の愛しい子…やっと産まれてきてくれたね…｣

｢君にそっくりだ…とても可愛い｣

｢ふふ、やだ…きっと貴方とも似てるわ｣

｢ほら、これでOK…抱いてあげて、お母さん｣

｢ありがとう……なんて可愛いの…｣

｢この子は僕達の宝物だ…守りきると誓うよ…｣

…うるさいなぁ…騒いでるのは誰？

産まれたって…赤ちゃんでも産まれたの？

…あれ、声が出ない。

……あれ、身体が動かせない。

………あれ、世界が大きい。

待って

今産まれたの私？？？！！

｢泣かないわね…大丈夫かしら｣

｢すぐに泣くわ、そんな心配しないの｣

この人達は…私の家族？

母親と、父親と……祖母かしら。

全員とても愛おしいものを見るような目で、私を見つめている。

…この人達は、私を愛してくれるの？風邪ひいたときとか、お見舞いを…してくれる？一緒にご飯を食べてくれる…？

父｢本当に可愛い…名前は、どうしようか…｣

母｢私、良い候補を思いついているの……A…なんてどう？｣

！前と同じ名前…？

父｢A…か、良いじゃないか！流石君だね、センスが良い｣

母｢ふふ、ありがとう…｣

祖母｢この子もきっと、あんたみたいに良い女に育つよ｣

母｢なによ良い女って…ふ、私は母さんに似たのよ｣

祖母｢あら褒め上手ね。なら私もあんたも良い女、そしてこの子も良い女ね｣

父｢…今から男を連れてくる時が怖いな…相手を殴ってしまったらどうしよう｣

母｢…いくらなんでも気が早すぎるわよ…｣

…なんだか仲が良さそうな家族ね。
私も…この家族の、一員になれるのね…

ありがとう、レオ…私、愛してくれる家族がいるってだけで…この世界で生きれそうだわ…

しかしここはいったい何の漫画の世界なのかしら…？