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さて…次の壁外調査ではハンジを助けなければいけないんだけと……
問題は私とあいつが違う班ってことよね。
レオに単独行動すればとか言ったけどよく考えれば私の班長はあのエルヴィン…
そう簡単に抜け出せないわよね…
抜け出したところで私が死んでしまったら意味は無いし…
中々難しい……
ガチャッ
ハンジ「ちょっとA！先帰らないでくれない？！」
…はぁ…来た…
まぁ来たって言っても実は私とハンジ同室なんだけれども。
……ゆっくり考えごとできる一人部屋早く欲しいわ…
A「やることあるって言ったでしょ。」
ハンジ「あなた今暇そうにベットに座ってただけじゃない。」
……考えごとしてたのよ…あなたのために…
…私何でこいつのために頭悩ましてるんだろう。
…いやこんなやつでも死なせたくは無いものね、落ち着け私。
ハンジが私の隣にボスッと座る。
ハンジ「何してたの？」
A「ハンジ………今から足折る気ある？」
ハンジ「はぁ？？？」
A「嫌…ごめん変なこと言ったね。」
何言ってんだ私は……
でも結局それが一番楽な解決方法なんだよな…
ハンジ「変すぎるよ何言ってんの。折るわけないだろ…
……壁外調査のこと？」
…本当にハンジは妙なとこで察しが良い……
A「…まぁね。」
ハンジ「急にどうしたのさ。初めての壁外調査じゃあるまいし。」
流石に次の壁外調査で貴方死ぬのよなんて言えないわよね…
……もしかしたら信じてくれるのかもしれないけど…
色々面倒臭いことになるのは確定だし。
ハンジ「…私には言えないこと？」
A「…。」
ハンジのその言葉に私は何も言えず、ただ小さく頷く。
ハンジ「そっかぁ……まぁ無理には聞かないけどさ。あなたそういうの嫌いでしょ？」
A「…出会った当初はしつこく付き纏ってきたくせにね。」
ハンジ「それとこれとは別だよ〜。」
ハンジはへらっと笑う。
…ハンジは、私がこうやって悩んでいるときほど隣で笑ってくれる。
隣にいてくれる。
それがどれだけ私を救っているか…貴方は知らないんでしょうね。
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
