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レオは未来が分かるわけではなく、ただ大きなことが起きる直前にぼんやりとそれが頭に浮かぶ程度らしくて。
あの後話し合いはしたけれど納得のいく解決案は出なかった。
どうやらレオがこちらに来るのには制限が色々とあるようで、私が出てきてと言ったのに全く来てくれなかったのはそれが原因だそうだ。
申し訳なさそうに謝られて逆に私が申し訳なくなったわ…
もう少し話したかったけど暗くなって時間が無くなってしまったので別れざるを得なくなった。
次会えるのはいつか分からないらしい。
A「寂しくなるわ…またすぐにでも会いたいのに。」
レオ「嬉しいな。僕もそう思ってるよ。…ハンジ・ゾエのことは好きに動いていいよ。」
A「…？どういうこと？」
レオ「今までAは壁外調査で死ぬ人を見た？」
…？随分唐突な話ね。
A「見てないわ。」
レオ「それは僕が君を守ってたからだよ。」
……レオが私を？
…確かに、壁外調査で死人を一度も見ていないのは客観的に考えなくてもおかしい。…偶然私の周りに強い人が集まっていただけかと思っていたけれど…
レオ「君が死なないように、君にはアッカーマンに近い強さを持たせてる。」
…アッカーマン？
……は？？？！！！
A「ちょっと待ってよ！そんなこと初耳なんだけど…！」
レオ「あれ？言ってなかったっけ？訓練兵時代首席を取れたのも君の周りに死人が少ないのも僕がアッカーマンに近付けたからだよ。」
A「聞いてないわよ…！」
なるほどね。だから私は首席だったわけか…
この世界に来る前は寝たきりだったのに、急に動けるようになって疑問だったのよ…身体ごと生まれ変わったからだと思っていたけど…
壁外調査で死人を見ていないのも……確かに私が助けることも…多いかも…？
レオ「Aは元々頭は良かったしね。センスもいいし、なんか奇跡的なコラボで結構なチーターになっちゃったんだよね笑」
…何笑ってんのよ……
いや、この世界ではチーターなくらいがいいわ。死にたくないしね。
レオ「でも注意！アッカーマンに近いけど、アッカーマンではない。普通に怪我するときはするし治りは遅い。死ぬときは死ぬ。」
A「…なるほどね。」
ハンジを助ける方法が全く思い浮かばなかったけど、その情報を知れたなら…
多少は無茶できるわ。
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
