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ハンジが……次の壁外調査で…死ぬ……？
A「っ馬鹿言わないでよ！！そんなことは有り得ない！！」
レオ「ちょっとちょっと…！声でかいって、！」
何よ、大声出したくもなるわよ…！！！
ハンジが死ぬ？そんなの考えたくもない…！
私達は移動し、路地の方へ入った。
…移動し、というか……レオに連れられたんだけど。
A「…それで、一体どういうこと？ハンジが死ぬだなんて…あいつは進撃の巨人のメインキャラよ？」
…しかもメイン中のメイン…ハンジがいなければ原作が進まないはず。
レオ「メインキャラ…か。A、まだここが漫画の世界だと考えてるんだね？」
…？レオは何を言っているの…？
A「当たり前でしょ…だって"そう"なんだから。」
この世界は進撃の巨人…壁の外には巨人が蔓延り、さらに強大な敵も待っている…
レオ「…考えを改めるんじゃなかったの？彼ら彼女らはただのキャラクターじゃない、って。」
A「っ…それ、は……」
それは、そうだけど……でも、ハンジが死ぬだなんて…
レオ「有り得ないという言葉は有り得ないんだよ。人は産まれ、生きて、誰しもが死ぬ。それはこの世界の住人の全てが例外じゃ無い。」
A「でも…」
レオ「メインキャラだったから何？ハンジ・ゾエだって生きてるんだよ？Aと同じように、生きてるんだ。」
…。
生きてる、あいつは生きてる…そんなこと分かってるよ…
レオ「…分かってないね？……この世界は確かに進撃の巨人の世界だよ。僕が君をまた生かす世界線として、ここを選んだ。でもAがこの世界に産まれてからは、この世界は進撃の巨人では無くなった。」
私が産まれて、進撃の巨人でなくなった…？
どういうこと…？っわからない…
A「巨人だっているし…調査兵団もあるし…キャラクター達もいる。何が違うっていうの？」
レオ「君だよ。」
……！
あ…わた、し……？
レオ「Aは元々、進撃の巨人の世界にいなかったでしょ？」
いるわけがない…。だって私は…昔は…ただの一読者で…
あの物語を…皆の物語を……眺めていることしか出来なかった…
レオ「君はこの世界に入った。進撃の巨人にはいなかった、A・バートンという人物が。」
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
