転生先は残酷でとても美しい世界だった【進撃の巨人】 (ページ30)

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たまにハンジに付き合って来ていたけど、1人で市場に来るのは久しぶりだわ。

…正直あの場から逃げるため来ただけだからあまり用事という用事もないんだけれど……。

「じゃあ僕とデートしようよ。」

A「！………？」

声が聞こえた。けど…姿が見えない…？

「…ここだよ、ここ！下！」

A「え…あ、レオ！」

レオ「もう…ちゃんと見つけてよね。」

A「ごめん…笑」

声をかけてきたのはレオだった。
たまには出てきてと言ったのに全然出てきてくれなかったから、随分久しぶりだ。

A「デートするの？」

レオ「うん。したくない？」

これが他の男ならきっと不快になって秒で帰ってたでしょうね。

レオは私を救ってくれたし…不快になんてならないけど。
……姿が少年…少女？のようってところも不快にさせないポイントね。

A「真逆。行きましょうか。」

レオ「にしてもAも随分丸くなったよね〜」

A「…そう？」

丸くなったって……

……体型じゃないよね？

レオ「性格的にね。この世界に来る前や来た直後は結構口も悪かったのに。」

A「あぁ…生きやすくするためよ。」

レオは美味しそうにパンを頬張る。

…昔の私そんなに口悪かったっけ…

レオ「そろそろ次の壁外調査があるのはもう知ってるよね。」

…！
…なるほどね。

A「今回現れた本題はそれね。」

レオ「そうそう。ちょっと次のは大変かもしれない。」

A「…どういうこと？詳しく教えて。」

レオ「もちろん。そのために来たんだから。」

レオは残ったパンを一気に口に入れ飲み込んだ。
…喉詰まらせないでよ？

レオ「Aは次エルヴィン・スミスの班だよね。」

A「えぇ…彼に危険が？」

レオ「いや、彼じゃない。Aが班移動したから別の人も班移動したでしょ？」

…私が移動したから移動した…別の人？
……真逆。

A「ハンジ…？」

レオ「あぁ、その人。」

…ハンジに危険が迫っている…？
でもあいつはメインキャラだし…まだ原作は始まっていない。

エルヴィンは団長じゃないしハンジは分隊長じゃない。

…危険はあるけれど、命に関わることはないってこと…？

レオ「もしかしたらその人、次の壁外調査で死ぬかもね。」

A「…は、」

…ハンジが、……死ぬ…？