転生先は残酷でとても美しい世界だった【進撃の巨人】 (ページ29)

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壁外調査。

私達調査兵が壁の外に出て、巨人の生態などを調べ、場合により討伐し、今後の人類のために参考にするもの…。

もう私とハンジも何度か体験している。
……そうそう慣れるものでも無いけどね。

ただ幸いなことにまだ私の周りでは死人は出ていない。

いつかは見ることになるだろうけどさ。

ハンジ「壁外調査の件…ね。班のことかな？」

A「変わるの？」

今まで私が所属していた班にメインキャラはいなかった。
だからもしかしたら初めての壁外調査で全滅するかもと肝を冷やしたけれど…メインキャラじゃなくても案外生き残るものね。

…あぁいけない。こういう考え方まだしちゃうなぁ。
やめようと決意してもう結構経ってるはずなんだけど。

ナナバ「変わるよ。ハンジがAがいた班。そしてAは…」

そこで言葉を途切れさせたナナバが少し口角を上げる。
……嫌な予感。

ナナバ「エルヴィンの班だ。」

……嫌な予感が当たった。
あの人は何を考えているの…。

…ハンジ、目を輝かせてこっちを見ないで！！！！

ナナバ「はは！嫌そうな顔だね。」

A「嫌では無いけど…ねぇ？」

エルヴィン「無いけど…何だ？」

？！？！？！

A「エルヴィン？！！何でここに！」

エルヴィン「ナナバに頼んだ伝言が伝わっているのか確認しに来たんだが…」

ナナバ「ナイスタイミングだね、丁度今その話してたよ。」

エルヴィン「あぁ、聞こえていたよ。」

うわぁ…気まずい……
ていうかわざわざ確認しに来るくらいなら自分で伝えに来なさいよ…

エルヴィン「それで？嫌では無いが、何だ？」

A「…別に何でもないわ。私この後市場に出るので！！また今度！！！」

ハンジとナナバは大爆笑。

……あいつら今度絶対殴る。もしくは超超超高いワイン奢らせる。

エルヴィン「はは、気をつけて。」

…エルヴィンもにやけている。

……。

エルヴィンは流石に殴れないけど、絶対奢らせる。
今決めた。決意した。