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私達は調査兵団に入団してだいぶ経った。
あの後も何度か私はエルヴィンに助けられた。
あの人本当に助け方が毎度毎度スマートだわ…
そうだ、助けられる内にだんだん2人で話す機会も増えたのだけれど、あのことについても聞けたのよね。
何故最初、私を助けたのか。
そして何故、呼び方を変えさせ、敬語も外させたのか。
だって私ただの新兵よ？いくら首席卒業した者とはいえ、分隊長様がわざわざ助けるような存在じゃないわ。
呼び方に関してもそう。いきなり新兵に呼び捨てにさせる？普通。
そしたらこの答え。
エルヴィン「全てただの気まぐれだよ。」
…。
意味がわからない！！！
気まぐれで私を助けて？気まぐれで呼び捨てにさせて？気まぐれで敬語も外させて？
分隊長がそんな気まぐれで動く？？？
絶対誤魔化されてるわよね？これ。
ハンジ「だからLoveなアレだって！！！」
こいつはこいつで恋愛事にしたがるし…
A「だから私達はそういう関係じゃないって言ってるでしょうが…」
ハンジ「じゃなかったら普通そんなことしないでしょぉ！！」
うるさいわねほんとに。
鼓膜破れる…
ハンジ「いいじゃんいいじゃん！！新兵と分隊長の禁断の恋ってやつじゃん！！！」
A「だから違うっての！！」
「はは、ハンジは相変わらず元気だねぇ」
お、この声は…
ハンジ「ナナバ！」
ナナバ「やぁ、二人とも。」
ナナバとはいつの間にかエルヴィンと仲良くなっていたハンジ繋がりで知り合った。
…ハンジの交友関係怖いわね。距離の詰め方が上手いというか…
私もこの顔使えば人のこと言えないんでしょうけど。
ナナバは同期では無いんだけれど、歳が近いので構わない、とのことで敬語無く話させてもらっている。
ナナバも随分顔がいいため、私と2人きりのときは周りが騒めく。うるさいったらありゃしないわ…。
この人は気にしてないみたいだけど。顔に似合わず結構図太いのよね。
ナナバ「何の話してたの？」
ハンジ「Aとエルヴィンの話！！」
A「だからやめてよ…」
ナナバは楽しそうに笑ってる。だいぶ愉快犯なところあるわよね貴方。
ナナバ「そうだ、君達に連絡があったんだった。」
A「ちょっと本題忘れないでよね。」
ナナバ「ごめんごめん笑」
ハンジ「連絡？何の？」
ナナバ「次の壁外調査の件だよ。」
A・ハンジ「！！」
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
