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一体全体…どうしてこんなことに……
「なぁ、どうしても駄目？奢るよ？ね！」
A「だから行きません。」
「何でだよ？お前新兵の癖に先輩からの誘い断るわけ？なぁ。」
この男…しつこい……！！！
ハンジは今回に限って柱の裏に隠れてもいないし…！
新兵の癖に断るなって何よ…名前も知らない男と2人でディナーなんて嫌に決まってるじゃない！
はぁ…腕を掴まれていて逃げられない…
A「…この後予定があるんです。いい加減解放して貰えませんか？」
「は？嘘つくなよ、予定なんて無いだろ。早く行こうぜ。美味い店知ってるから！」
…確かに予定無いけど…無いけど……！！
こんなに断ってるんだから、もう諦めなさいよ…！！！
…ハンジの名前使わせて貰うわ。
A「同期のハンジ・ゾエと約束があるんです。どいてください。」
「…へぇ。」
…？何よその反応…
「ハンジ・ゾエはさっき上官に連れられて市場に出てたけどなぁ…」
…嘘。
あいつ何で今日に限って…っ！！！
「それなのに今からソイツと予定があるって…？出ていくのを見たのはついさっきなのになぁ。」
A「…」
…まずい。さっきまでの予定があるという言葉はまだ嘘かどうか判別できなかっただろうけど、ハンジの名前を使ってしまったから…
この男がハンジが出ていくのを見ていたから、私が嘘をついてこの場を離れようとしていることが明らかになってしまった……
…いや、こいつハンジが市場に行くのを見ていたからこんなにしつこく私にディナーの誘いをしているのか。
…今すぐ帰ってきなさいハンジ…！！！
「俺に嘘ついたのか？」
A「…」
「嘘ついて逃げようとしたのか…？なぁ、なんか言えよ！！」
A「っ…」
腕を掴まれている力が強くなる。
っ跡になったらどうしてくれるのよ…
…もはや殴ってもいいかしら…？？
…いや良くないわ。相手は先輩……
もう誰でもいいから誰か…この状況を変えて…！！！
「何をしている。」
A「…？」
「あぁ？！誰だよ！邪魔すんじゃ…」
「何をしている、と聞いている。」
パッと腕が離れる。…いや、離される。
このしつこい男の手をどけてくれたのは…
金髪で…青い目で、身体が大きい…
！！この人は…！
エルヴィン「大丈夫か？」
分隊長のエルヴィン・スミス…！！
…ハンジと変なこと話したばかりだから一方的にきまずいわね…
A「あ…はい。ありがとうございます。」
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
