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「こんなとこに来てくれるとはな！嬉しいよ。」
「今度一緒にディナーでもどう？」
「可愛い顔してるね！」
「こんな細腕で本当に戦えるのか？」
あぁもううっとうしい！！！
調査兵団に入ったはいいものの、先輩達、主に男から声をかけられることが多すぎる！！
別に可愛いとか来てくれてありがとうくらいならいいのよ。
でもディナーは違うわよね？！
戦えるのかの心配も要らないわよね？！！
こっちは首席で訓練兵卒業してるのよ！！
戦えるに決まってるでしょ？！
女だからって下に見てるのかしら、ムカつくわ…
ハンジ「大人気だね〜。」
ハンジがにやにやと笑みを浮かべてこちらに来る。
A「…ハンジ、貴方今までどこにいたわけ？」
ハンジ「近くの柱の裏に隠れていたよ。」
A「出てきなさいよ！！！」
絶対面白がって助けに来なかったんだわコイツ。
助けなさいよ…私達友達でしょ…？！
ハンジ「ディナー行くの？」
A「行くわけないでしょ…あの人の名前も知らないのに。」
ハンジ「ディナーに行って相手を知るうちに〜とかあるかもよ？」
A「あるわけないでしょ…第一タイプじゃないわ。」
ハンジ「はは！可哀想に。」
何笑ってんのよ…
A「逆に貴方は声をかけられないの？」
ハンジ「軽い世間話くらいならする人もいるけどね。おモテになられる首席様には負けるさ。」
A「…嫌味かしら。それとも喧嘩売ってる…？いい値で買うけど？」
ハンジを睨み上げる。…身長高いわね…
ハンジ「嫌だなぁ、あなたと喧嘩なんてするわけないでしょ。負けちゃうよ。」
A「えぇそうね。分隊長クラス以下なら精神的にも物理的にも負ける気はしないわ。」
ハンジ「強いんだよなぁ…」
そこらの、女だからと下に見て、簡単にディナーに誘うような男には負けないわ。絶対に。
元々巨人と戦うことを想定としてるのよ、人間相手なんてちょちょいのちょいだわ。
ハンジ「でもほんとに色んな人に声掛けられてるよねぇあなた。いいな〜って思う人いないの？」
いいなと思う人…？
A「…恋愛的に？」
ハンジ「そう！」
………。
……いないわね。
A「いないわ。」
ハンジ「嘘！1人くらいいるでしょ？」
A「だからいないって…軽い男は趣味じゃないのよ。」
ハンジ「そっかぁ…」
…なんでハンジそんなに私の恋愛事情聞いてくるのかしら。
楽しいものでも無いでしょうに…
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
