転生先は残酷でとても美しい世界だった【進撃の巨人】 (ページ20)

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A「…」

レオ「せっかく生き返ったんだから…やりたいことは、やらなきゃ！ね？」

はぁぁ…レオの言う通り…ね。
第一守るなんて言っても、ここにいる人は兵士なんだから自分の身は自分で守れる人が殆どだわ。
ハンジだってあんなんだけど、優秀な兵士なのは間違いないんだし。

A「レオ…ありがとう。やるべきことが見つかったわ。」

レオ「…良かった。じゃあそろそろ僕は戻るよ。大丈夫。これからもAを見守ってるからね！」

A「…たまには出てきて話し相手になってよね。見てるだけじゃなく、さ。」

レオ「…！うん！」

そう頷きレオは笑顔で消えた。

…見守ってるってどこから見てるんだろう……流石にお風呂とかは見られてないよね…？

ハンジ「たっっっだいま〜〜！！！」

A「あら、おかえり。なんだかとても嬉しそうね？」

ハンジ「嬉しいよとっても嬉しい！実験に使えそうなモノが沢山買えたんだ！！」

…その実験に巻き込まれないことを祈るしかないわ…。

ハンジ「…？A、あなたもなんだか…吹っ切れたような顔だね？」

！…顔に出てたかしら笑

A「えぇ…さっき希望兵団を決めたのよ。」

ハンジ「えぇ！！！決めたの？！どこどこぉ？！？！」

ずいっとハンジがこちらに顔を近づけてくる。
目が限界まで開かれててちょっと怖いわ…。

A「調査兵団よ。」

ハンジ「…！」

原作のままの未来を考えると恐らく、憲兵団の方が調査兵団の味方をするときに動きやすいかもしれない…。でも、何かに縛られるのはもうこりごり。
それに、原作の通りに進むとも限らないしね。

私は、彼等と共に外に出て、この世界の自由をこの手で掴み取るわ。

ハンジ「〜〜っ！！嬉しい！！！まだあなたと一緒にいられるんだね！！」

A「そうね…きっとこの先、貴方とは長い付き合いになるわ。」

ハンジ「A！！！一緒に頑張ろうね！！！死んだら許さないから！！首席様にそんな心配要らないだろうけど！」

A「ふ、それはこっちのセリフよ。壁の外に出た瞬間食べられるとか辞めてよね？」

そしてまた月日が経ち、私達は訓練兵ではなくなった。

「今！ここにいる者を新たな調査兵団として迎え入れる！これが本物の敬礼だ！！」

心臓を捧げよ!!

同期の中で調査兵団になった者はほんの数名。
みんな恐怖に怯え、泣きながら敬礼をしている。

私も、怖い。でも……ここで、闘い、生きる！！