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手紙を読み終わって確認をしたところ、おばあちゃんは数日前に亡くなっていたようだ。
…情けないな。守るって誓っておいて…
……私はこの先、どうすればいい…？
やりたいことなんて分からないし…守りたいと思った人達も…守れるのか、不安になってしまった…
私が…リスクを負ってまでそんなこと…する必要、あるのか…？
「お困りのようだね」
…！！！！
この声は…！！！
レオ「やぁ、久しぶり。僕のこと忘れてないだろうね？」
A「レオ…！！」
私がこの世に生まれた原因。正体不明の男の子…レオ。
A「どうしてここに…」
レオ「あまり大きな声を出さないようにね。今僕の姿は君にしか見えていないんだ。」
…？私にしか見えていない…？
A「いったいどういうこと？ちゃんと全部説明して。」
レオ「僕はずっと君を見守っていたよ。君がこの世界に生まれてからずっとね。でも君は今おばあさんの死により心が壊れかけだ。だから姿を見せることにした。」
見守っていた…？私を？ずっと？
……気づかなかった。姿が見えなかったんだもの、仕方ないわよね。…言ってくれても良かったと思うんだけれど…
A「…どうして、見守っていてくれたの…？」
レオ「…言ったでしょ……君を守る、って」
レオが優しく微笑み私の目を見つめる。
…どうして…？なぜ私にそこまで…
レオ「…おばあさんの死は悲しいだろうが投げ出しては駄目だよ。…やりたいこと、あるんでしょ？」
A「！…無いよ、そんなの…分からないよ…やりたいことなんて……」
レオ「君は調査兵団に入りたいんだろう？」
A「え、…？」
レオ「知ってるよ。君が調査兵団に憧れていること。」
憧れている…？
レオ「…前の世界で、君は調査兵団に酷く焦がれていたね。」
…あ、……そう、だ…
前の世界、つまり私が死ぬ前病気の時…全てに絶望してて……
自由を求めて前に進み続ける彼等が…とても眩しく見えて…
…だから進撃の巨人を…好きになって…
…そうだ、自由。…私はずっと…自由になりたかった。
愛していて、愛してくれる人達と共に…同じ時を過ごしたかった…誰かに、私を見つけて欲しかった…
…今の私は、自由と言えるの…？
せっかく病気もない健康体なのに…「誰かを守る」ということに重点を置きすぎて…
自由では…無かった…
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
