転生先は残酷でとても美しい世界だった【進撃の巨人】 (ページ18)

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「Aさん！手紙が届いてましたよ！」

…？手紙…私に…？誰からかしら…

A「ありがとう。」

……これは、…

おばあちゃんから…？

A様。いかがお過ごしでしょうか。
…なんて、堅いのは辞めようか。元気かい？訓練で死んでないだろうね。もしや開拓地に送られてもないだろうね？

あんたが訓練兵になって、もうすぐ3年が経つね。そろそろ卒業じゃないのかい？兵団はもう決めたのか…私は決めてない方に賭けるね。あんたは昔っから優柔不断だ。

A。私のことは気にする必要なんて無いんだよ。

どうせもうすぐ死ぬ命だ。優先なんてするな。

実は最近不調が続いててね、医者にかかったんだが…
もう長くないらしい。
恐らく…この手紙があんたに届く頃には、私はもうこの世にいない。

今もほら…情けないことに、手が震えて…文字も震えてしまう。読みにくいと思うが気合いで読め。悪いね。

あんたは、あんたのやりたいことをしなさい。
誰かを守りたいならそれでいい。戦いたいならそれでいい。逃げたいならそれでもいい。

ただ、それに自分が縛られるのだけはいけない。
「やらなきゃいけない」じゃない。「やってやってもいい」ぐらいでいいんだ。

あんたは母さん達が死んでしまってから、周りの誰かがいなくなってしまうことを過剰に怖がる。
そんな心配しなくてもいい。きっとあんたの周りの人間は、そんなに弱くなんてない。訓練兵になろうという者達が弱くてたまるもんか。

…長くなっちまうね。この辺にしようか。

A、あんたが家族で良かった。訓練兵になることに不安はあったが、誇らしくもあった。

A、やりたいことがあるならやりきりなさい。
途中休んでもいいから。ゆっくりでいいから。
最後まで自分を貫きなさい。

A、ありがとう。

親愛なる孫へ、愛を込めて。