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ハンジ｢なんてことも、あったねぇ…｣
A｢あら、覚えてないわ…いつの話かしら。｣
ハンジ｢ふふふ、あのときのボロ泣きAも可愛かったよ♡｣
A｢頭ぶっ叩いて記憶無くさせるわよ｣
はぁ…ハンジと友達になってもう随分経つ。
未だにハンジと友達になった日のことをいじられる…っ屈辱…
あの日から私達はほぼ毎日共に行動している。
まさかこんな深い仲になるとは…
ハンジ｢…そうだ、A。そろそろ訓練兵も卒業だけど、どの兵団を希望するかは決めたの？｣
A｢…｣
ハンジ｢…決めてないんだね。｣
A｢ぅ…うるさいわね、しょうがないでしょ…未来のことなんて分かんないから先延ばしにしてたら、…気づいたらこんな時期だったのよ…｣
訓練兵になると決めた日から、ずっと悩んでいる。
駐屯兵団か、
憲兵団か、
調査兵団か…
ハンジ｢Aは憲兵団って道もあるもんね〜｣
A｢…いやそれは貴方もでしょ。｣
ハンジ｢私はあんなとこ行かないよ。ガチガチに厳しいとこなんてうんざり。｣
…ハンジらしいわね。
A｢ハンジは調査兵団、だっけ？駐屯兵団の選択肢はないの？｣
ハンジ｢駐屯兵団ねぇ…平和そうだけど、"壁工事兵団"とか言われるほど暇なのもあまり…好まないかな。｣
…どうしようかなぁ。
おばあちゃんのため、1番平和で動きやすい駐屯兵団か…
権力を得るため、憲兵団か…
……調査兵団か…
ハンジ｢私はあなたがどんな選択を取ろうが構わないよ。ま、じっくり悩みな。｣
そう言い、ハンジは私の頭を一撫でし立ち上がる。
A｢…？どこかへ用事？｣
ハンジ｢ちょっと市場にね。Aもたまには気分転換でもしなよ〜｣
A｢考えとくわ…行ってらっしゃい。｣
ハンジ｢うん、行ってきます。｣
ハンジは部屋から出ていった。
…実は、私が命をかけて守りたい人間の中にハンジはとっくに入っている。
もし私が調査兵団に入らなければ…ハンジを守ることができない。
でも調査兵団に入ってもしものことがあれば…おばあちゃんは…
…どっちを…優先するべきなのかしら…
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作者名：みれい | 作成日時：2023年9月8日 0時
