検索窓
今日:11 hit、昨日:1 hit、合計:342,439 hit

7 ページ7

今日も相変わらずの早朝出勤。


毎朝のルーティンの如く、給湯室に向かうと

「…藤ヶ谷先輩?」

「あ、おはよう。
ねぇこれってどうやって開けるのかな?」

ポットを相手に、
何やらあたふたしている藤ヶ谷先輩。


「ここのロックを外すんですよ。ほら、」

う、近い近い!!//

「あ、なるほどね〜。ロックか。やられたわ」

はははって口元に手を添えて笑う姿は
王子様にしか見えません。

「コーヒー入れますか?」

「今日はね、俺がやろうと思って早く来たんだけど、結局鈴木さんにやってもらっちゃうね」

「いいんですよ、私、好きでやってるんだし」

いかん、藤ヶ谷先輩が近くにいる焦りから
好きとか口走ってしまた…!

「ありがとう。
鈴木さんって絶対良い奥さんになりそうだよね」

「えっ、そんなこと、初めて言われましたよ」

落ち着けー
落ち着けー

「いつも早く来て、みんなのデスク拭いたり
掃除してくれたりさ。
そういう所、良いなぁと思って」

プシューって頭の栓が飛んで言った音かと思ったらお湯が沸く音だった。

だめだ。

藤ヶ谷先輩の方、見れない。

「鈴木さん?」

先輩に背を向けて立ってたのに
覗き込んで来るから。

「わっっ///」

ゴトン。

動揺して、持ってたマグを机に落としてしまった。


そこからはもうあんまり記憶が無くて。

気が付いたら
水道で私の手を冷やしてくれる
藤ヶ谷先輩との距離、ゼロセンチ。


「あの、まう、大丈夫ですから!//」(噛んでる)

「あー、赤くなっちゃった」

親指で手の甲をさすってくるのは、
反則です先輩。。


幸い、入ってたお湯は高温ではないし
少しだけだったから火傷にはならなかった。


「本当にごめんね、
ネイルとか綺麗にしてるのに。
後に残らなきゃいいんだけど」

桜色に染まってる私の爪をゆっくり撫でて
申し訳なさそうな顔をする先輩。


こんな事になるなら
いくらでもお湯ぶっかけますよ…!!

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (292 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
759人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mayumitsu(プロフ) - カエルさん» あらら(´・_・`)?全体に公開にしてありますが、まだ見れないですかね? (2018年10月12日 10時) (レス) id: f9bceb6954 (このIDを非表示/違反報告)
カエル(プロフ) - なんでか7ページから友達限定になって見れないです。 (2018年10月11日 17時) (レス) id: d9668794f8 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - あやみつさん» こちらこそ、またまたコメントありがとうごさいます♪北山先輩にヤキモチやかれて八つ当たりされたい作者でございます(^p^)また見に来てください〜♪ (2018年9月27日 15時) (レス) id: cacc5e714e (このIDを非表示/違反報告)
あやみつ(プロフ) - 先日はお返事ありがとうございました!そして日々マメに更新して下さるのにも感謝です☆藤ヶ谷先輩もどかしいし、北山先輩のヤキモチが可愛すぎてもう堪りません!(;_;)引き続き楽しみにしていますね...♪*゚ (2018年9月25日 22時) (レス) id: dc18d6611c (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - ゆなさん» 初めまして!コメント&読んで頂きありがとうございます!ドキドキして貰えました?嬉しいです(//∇//)これからもよろしくお願いします! (2018年9月24日 13時) (レス) id: 7ed0067e12 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mayumitsu | 作成日時:2018年9月20日 17時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。