そのままの君が好き

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｢このこと、藤ヶ谷先輩に絶っっっっっっ対に
言わないで下さいね｣

｢飯足りなくて北山先輩と飲み散らかした挙句、
朝帰りしたこと？｣

｢殴りますよ、ていうか殴ります｣

私のグーパンチをキャッチする北山先輩。

｢言わないでほしいの？｣

｢…絶対に｣

｢どーしよっかな｣

｢うぅ、なんでも、しますから｣

｢なんでもって、例えば？｣

｢お菓子もジュースもあげます。
お昼ご飯のパシリもしますから。｣

｢他には？｣

｢え？、えっと……あ、肉！奢ります！｣

｢へぇ｣


なんか、近くない？


｢…きたやませんぱい？｣




ジリジリ距離を詰められて



壁ドンみたいになってるこの状況…。





しばらくじっと見つめられた目線が

ほんの少しだけ下に移動する。


北山先輩が私のどこを見てるのか

分かってしまって。



近付いてくる北山先輩。


どうすることも出来なくて、目を瞑る。









｢勝負下着は、赤とかの方が燃えると思うよ｣



……！！！！！？！？！/////



ニヤリと笑う、余裕そうな北山先輩。



｢ば、ばかじゃないっ！｣



そのまま玄関を逃げるように出た。







｢…寝言でふじがやふじがや言う女抱けっかよ｣

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