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「家、どこ方面?」
「あ、〇〇です」
隣同士だし、密室だし、近いし
さっきまで喋ってたトーンよりも低くて
私の鼓動は更に早くなる。
藤ヶ谷先輩が運転手さんに行き先を告げると、
タクシーは動き出した。
窓の外を見てる藤ヶ谷先輩の横顔。
なんて絵になる光景なんだろう。
「…A?」
「はっ、はい」
「ふ。見すぎ」
「え、あ、ごめんなさい//」
バレてたっ…!汗
「ほんと、Aって面白いね」
目を細めて、笑うのをこらえてる先輩。
う、可愛い…///
26年間生きてて良かった。
「〇〇のあたりですけど、どうしますか?」
運転手さんの言葉に我に帰ると、
もう家のすぐ近くで。
「ここで!大丈夫です!」
私の言葉で、運転手さんは車を止めて
ドアが開いた。
藤ヶ谷先輩も車を降りてきてくれて
「あっ、タクシー代…」
慌てて鞄をガサゴソする私の手を
優しく制した。
「女の子は、そういうこと気にしなくて大丈夫」
「せんぱい…」
「今度は甘いものでも食べに行こう。
Aと好きな物、合いそうだし」
「は、はい!行きます、絶対!」
「ふふふ。あ、そうだ。」
スーツのポケットから名刺を取り出して、
ボールペンで何やら書いてる。
「家着いたら、連絡して。心配だから」
名刺の裏には、、電話番号。
「わかった?」
感激して言葉が出ない私をのぞき込む先輩。
「わかり、ました///」
「よし。じゃあ…気をつけてな、A」
優しく頭をポンして、
タクシーに乗り込み、車は出て行った。
震える両手で持つ名刺には、
藤ヶ谷先輩の字で書かれた電話番号。
「うそ、でしょ、、」
嬉しくてキュッと名刺を握りしめる。
勝負下着の出番はなかったけど、
私、頑張ったよ!!!!!!
そう、王子はガツガツしてないから。
逆にそういう所も好印象でしかない!
家まですぐだけど、
嬉しくてスキップしちゃいそう。。
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mayumitsu(プロフ) - カエルさん» あらら(´・_・`)?全体に公開にしてありますが、まだ見れないですかね? (2018年10月12日 10時) (レス) id: f9bceb6954 (このIDを非表示/違反報告)
カエル(プロフ) - なんでか7ページから友達限定になって見れないです。 (2018年10月11日 17時) (レス) id: d9668794f8 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - あやみつさん» こちらこそ、またまたコメントありがとうごさいます♪北山先輩にヤキモチやかれて八つ当たりされたい作者でございます(^p^)また見に来てください〜♪ (2018年9月27日 15時) (レス) id: cacc5e714e (このIDを非表示/違反報告)
あやみつ(プロフ) - 先日はお返事ありがとうございました!そして日々マメに更新して下さるのにも感謝です☆藤ヶ谷先輩もどかしいし、北山先輩のヤキモチが可愛すぎてもう堪りません!(;_;)引き続き楽しみにしていますね...♪*゚ (2018年9月25日 22時) (レス) id: dc18d6611c (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - ゆなさん» 初めまして!コメント&読んで頂きありがとうございます!ドキドキして貰えました?嬉しいです(//∇//)これからもよろしくお願いします! (2018年9月24日 13時) (レス) id: 7ed0067e12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mayumitsu | 作成日時:2018年9月20日 17時