そのままの君が好き

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仕事がおして、少しだけ残業。



エレベーターを降りて、
会社のエントランスをくぐると
颯爽と前から歩いてくるのは藤ヶ谷先輩。

｢藤ヶ谷先輩っ！｣

｢あ、鈴木さん。お疲れ様。今帰り？｣

｢はい、先輩は営業でしたか？｣

｢そう。これ提出したら、終わり｣

｢遅くまでお疲れ様です。｣

｢ふふ。鈴木さんもね｣

はぁ。
残業の疲れも弾き飛ばす王子様パワー！

｢…この後って、予定ある？｣

｢へっ？今日、ですか…？｣

｢よかったら、ご飯でも行く？｣

｢へぇっ？！ごっ、…｣

テンパって変な声出るっ！！汗

藤ヶ谷先輩と、ご飯？！

油断して、お化粧直しもしてないし…

ひゃー、どうしよ！！！汗

｢はははっ。
鈴木さんって、なんか面白いね｣

｢やだ、もう、やめてください…///｣

自分のテンパり具合いに
恥ずかしくなって顔を両手で覆う。

あー、私、だっさ…

くくくって笑うの我慢してる藤ヶ谷先輩。

｢ごめんね、何か予定あった？
じゃあ…明後日とかどう？｣

｢あさって…金曜日、ですか？｣

｢うん、
これくらいの時間になっちゃうと思うけど｣

｢行く！あ、行きます！！｣

やだ、ちょっと被り気味に答えちゃったし。

｢ふふ。じゃあ、金曜日ね。約束｣

｢…やくそく//｣

｢引き止めちゃってごめん、また明日。
気をつけてな｣

｢は、はい、さようなら｣

なんてスマートな誘い方なの…///

え？
てか、藤ヶ谷太輔と、ご飯？

2人で？？？



………プシュー(ショート音)


ちょっと待って、金曜日って…？！



ありえないけど、
ありえることもあるっちゃある、よね？！



あわよくば、、、？！



ぎゃー////



しょ、勝負下着！！！



買って帰る！！！←

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