＿＿＿＿＿＿5 ページ40
＿
｢んーーー｣
いきなり北山さんが大きく伸びをして
そのまま自分の顔を手で覆ってる。
｢やばいな。俺、緊張してる｣
ふふふって笑ってて。
｢俺さ
Aのこといつから探してたと思う？｣
ソファの背に寄りかかったまま
目だけこちらに向けて聞いてくる
｢……わかんない｣
｢初めて声掛けた雨の日から
ずっと気になってて。
それから電車ん中でまた会えたじゃん｣
｢うん、｣
｢なんかすげー嬉しくて。
でも声かけるタイミングなかったじゃん？
だから、先に降りたAのこと
電車の中からずっと見てた｣
｢そうなの？｣
｢それから毎日、また会えたらいいなって
二度あることは三度あるって言うじゃん。笑｣
｢ふふふ。確かに｣
｢そしたらほんとに会えた｣
ふわ、って頭に北山さんの手が降りてきて
撫でながら肩に移動するとそのまま私を抱き寄せた。
その一連の仕草がとっても優しくて
愛されてるんだなって実感した。
抱き寄せられた北山さんの胸元からは
ドクンドクンと早い鼓動が聞こえてきて
本当に緊張してるみたい。
そして私の鼓動も
どんどん早くなっていく。
ちゅ、
と頭にキスをしてくる北山さん
｢………好きだよ｣
また、あの時みたいに
甘く優しい声で小さく零すその言葉は
ずっと欲しかったものだから
嬉しくて私も北山さんにそっと腕を回す。
｢Aは？｣
｢えっ？｣
予想外の展開で
収まってた北山さんの胸元から顔を上げると
｢Aは俺の事どう思ってんの？｣
ってちょっと意地悪そうな顔で聞いてくる。
抱き寄せた手で
ずっと腰を撫でてくるから変な感じ。
｢……好きだよ、私も｣
｢いつから？｣
｢えぇっ｣
んふふって目を細める北山さんは
見たことないくらい溶けちゃってる。
｢えっと…
多分、電車の中で話すようになってから
いいなって思うようになって｣
｢ほぉ｣
｢でも北山さん友達多いから
私もその中の1人なのかなって思ってたから
ちょっとびっくりしてる｣
｢んはは。別に多くないよ｣
ぽすぽす、って
よく言えましたみたいに頭撫でてくれる。
｢A｣
呼ばれて北山さんを見ると
撫でてくれてた手はするすると降りて
髪の毛を梳かすようにしてうなじの方へ。
同時に
おでこくっつけてくる北山さん。
こんなに甘くて優しい北山さんを見れるのは
彼女の特権なんだ。
静かに目を閉じると唇が重なって
その日私たちは
ちゃんと彼氏と彼女になった。
続く (更新停止中)
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ともみ(プロフ) - 続きが読みたいです (2022年9月10日 22時) (
レス) @page40 id: 310fa4f3d6 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - りーちゃんさん» いつもありがとうございます(;∀;)お待たせいたしました！！！笑 国民の元カレこと北山宏光さんの出番でございます(*´`) (2021年7月20日 20時) (レス) id: 380140940f (このIDを非表示/違反報告)
りーちゃん(プロフ) - とうとう来ましたかー！待ってました！！！楽しみにしております♪(о´∀`о) (2021年7月17日 23時) (レス) id: 08f03cdb41 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - みゆ様ー(*´`)こちらにもありがとうございます！わたくしワンコ玉森くんには存分に振り回されたい癖がありまして(みつ担)。妄想爆発しております！この後は国民の元カレの出番でございます！笑 (2021年6月27日 0時) (レス) id: 5ef237a161 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - か、可愛すぎて私は完全にやられちゃいました…(みつ担)可愛いのに、やっぱり男だから抱きしめられるとすっぽり収まっちゃうの体験したい〜！元彼が三人ってことはもしかしてこの後…？！わくわく♪キュンをありがとうございます！続き楽しみにしてまーす(＾＾） (2021年6月17日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mayumitsu
| 作成日時：2021年6月11日 17時
