ベランダの恋＿2

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6時前にアラームをセットして、
ついでにお手洗い。


冷えきった室内は、ベットから抜け出したばかりの身体には突き刺さる寒さだ。


手を洗って早足で戻ると、
さっきまでいた北山さんの隣に潜り込んだ。


といっても
さっきよりも距離を離して、北山さんに背中を向けるように。




寒くてもぞもぞと肩まで布団につかると

｢帰ったかと思った｣

って後ろから声がした。




続けて、

｢こっち向いてよ｣って

背中側の服を引っ張ってくるから首だけ後ろを振り向くと、少し動いた肩を北山さんの方へ引かれるからまた向き合う形に戻ってしまった。


その時に微かに北山さんと自分の足が触れる。




｢寒い？｣

｢....少し｣

｢足、つめたい｣



スカートにタイツ姿の私の足に
北山さんが足をぺたってくっつけてきた。



｢つか、これじゃ寝にくいよな｣


よいしょ。って起き上がった北山さんは
ベットのすぐ横の棚からスウェットの下を持ってきた。

｢着替えたら？｣って。





｢ありがとうございます｣


受け取るとゴロンと寝返りを打って
反対側を向いてくれるから
その間にスカートとタイツを脱いで北山さんが貸してくれたスウェットに着替えた。


内側がモコモコしててあったかい。



布団に潜ると北山さんもまたこっち向きに戻って、当たり前の様にこちらへ腕を伸ばしてくる。



｢冷えてるからあっためてあげる｣


少し距離をとったのに
北山さんの方から詰められて結局目が覚めた時と同じ腕枕の状態になった。





｢おやすみ｣




何度か私の頭を撫でたあと、
そう言って前髪の上からおでこへ音を立てずにキスすると数分後には北山さんの寝息が聞こえだすから私も明日へ備えて瞼を閉じた。

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