ベランダの恋＿2

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＿



あったかい....





いや、






暑い........？








そんな意識の中ぼんやり目を開けると
口元までしっかり布団の中にいて、あきらかに自分の家とは違う匂いに気付く。




暗闇に目が慣れなくて見えないけど、
感覚的に私は腕枕をされていて目の前には相手のデコルテが広がっていると思う。


その相手っていうのは

....北山さんしかいない。








どうしてこうなったんだっけ...



少し痛む頭の中をゆっくり整頓していくと、
所々思い出す場面がある。






北山さんのお部屋で飲んでて......






そう。



薄めにって作ってくれたのに、
盛大に酔っ払ってしまって.....






えっと、、、






ふとリアルに蘇る北山さんとの濃厚なキス。





｢.......！！！！｣



瞬時に自分の身体を触って確認するけど、
着衣のままだった。




そうだ。


なかばヤケクソで
北山さんのセ○レになってもいいかなんて考えてた気がする....。





......反省。( ´･･)









今何時だ？



カーテンの隙間からは
月明かりが薄く差し込んでいることから真夜中だってのは想像がつく。




確かベットの脇に置時計があったはず。




少し頭を上げて見るとデジタルに光る画面は
深夜2時を映し出していた。





あーあ。


明日も仕事なのにメイクしたままだし。




帰る、しかないよなぁ。


でも鍵とかどうしよう。




ちょっとずつ北山さんの腕から抜け出して、
起き上がる。



けど、

｢ん....、Aちゃん..？｣

って北山さんまで起こしちゃった。




ごめんなさい、って言おうとしたけど
北山さんは寝たまま私の手をきゅっと握ってきた。




｢......かえんないで｣



小さく掠れた声で呟いたあと、
握られた手の力が徐々に弱くなっていくから寝たんだなって分かった。




とりあえず、朝シャワーもしなきゃだし
いつもより早めにアラームかけないと。





半分離れかけてる北山さんの手から
するりと抜け出そうとするけどそうすると今度は指を握ってきた。



北山さんは寝てる。



無意識？




だから、

｢北山さん、
アラームだけセットさせてください｣

って小さい声で言うと、
｢....ん｣って目をつぶったまま今度こそ手を離してくれたからベットから抜け出して鞄の中のスマホをとりにいった。

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