そのままの君が好き＿4

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ピッ、て薄暗い電気が着く音がして
ベットがギシって軋む。



多分、後ろを振り向けばみっくんがいる。




そっと頭に手が伸びてきて
親指だけ動かして撫でてくる、いつものやつ。





｢A、寝んの？｣




見てわかんないの？

寝てるじゃん。




なんにも言わずに寝たフリしてると。




｢ねー、A、｣



言いながら、みっくんに背を向けて寝てるのに
無理矢理内側に入ってきてそこに横になる。




｢Aー｣



肩肘をついて、
こっちを見てるであろうみっくん。




なんでそんな軽いノリ？


私、怒ってんだよ？





｢…うるさい｣



それだけ言って
目をつぶったまま、寝返りうって反対向き。




｢なー、風呂上がりアイス食うっつったじゃん｣



反対側向いたのに、
お腹に腕回されて引き寄せられるから
すぐ耳元でみっくんの声がする。



｢いらない。あっちいって。｣



みっくんの腕外して、
ベットギリギリのとこまで離れる。


と、みっくんもついてくる。





ダブルベットの端っこに2人。







｢…ごめんって、｣





外した手をまた私のお腹に回してきて、
今度はギュッて抱きしめる。




普通第一声がそれだと思うんだけど。





｢ほら、この間の接待で付き合わされてさ、
ちょろっと行っただけ｣


｢墨田のおっさん覚えてる？
あの人キャバクラ好きなのよー｣




お付き合いだから
断れないことも分かってるよ。


だから余計に、
あんなの私が見つける前に捨てて欲しかったなって。



それとも、
ID書いてあったから捨てられなかった？






｢みっくん、ふざけてんの？｣



終始ヘラヘラ喋ってくるからイラッとして。




｢今日、あっちで寝る｣



枕とタオルケットを掴んで寝室を出た。

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