そのままの君が好き＿4

帰り道。＿1 ページ21

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テレビの特集で見て
どうしても食べたくなったラーメン。



｢じゃあ明日行く？｣

ってみっくん。



｢よく会社の帰りに寄ってたとこがいい！｣


｢おー、確かに最近行ってねぇな。
じゃあ俺終わる頃こっちまで来てよ｣


｢わかった！
みっくん迎えに行ってあげるね｣









ってことで。


もうすぐ終わりそうな
みっくんを会社の前で待ってる。




定時を少し過ぎて、
エントランスから何人か社員さんが出てくる。




少し離れた花壇に寄りかかって、
その様子をチラチラ伺ってると見慣れた顔。






｢あれ？Aじゃん｣



私に気付いたニカちゃんが
目をまん丸くしてこっちに来た。





｢ミツ待ってんの？｣


｢うん、ご飯約束したの｣


｢分かったわ。
どーせミツ達のことだから
焼肉かラーメンのどっちかでしょ｣




う”っ。


ニカちゃんにバッサリ斬られて
言い返せずジロって睨むと
当たった？って笑ってくるから鞄で叩く。



｢そうだよ。どーせラーメンだよ｣

｢マジで当たった(笑)｣



ケラケラ笑うニカちゃんを横目に
エントランスの方へ目を向けるとみっくんがちょうど出てくるところだった。



...隣に若い女のコを添えて。






｢あー、あれね、
新入社員のなっちゃん｣



空気読んでくれたのか、
ニカちゃんが説明してくれてる。




｢ミツーー！！｣



ニカちゃんが大きな声で呼んで
手をブンブン振るとこっちに気付くみっくん。


隣の女のコもハッとして、
こっちにペコってお辞儀して行こうとするけど
みっくんがおいでって手招きして連れてくる。





｢なっちゃん、これね、ウチんの｣


みっくんが私を紹介してくれるから、
会釈する。



｢ミツさー、
普通奥さん待たせてんのに女の子と出てくる？｣


ニカちゃんがそう言えば、
みっくんの後ろで居づらそうに身体ちっちゃくしてるなっちゃんて子が慌てた様子で深くガバって頭を下げた。



｢いつもお世話になってます、相田ナツです！
すみません、
今、たまたま一緒になっただけでっ、｣


｢いや、あの、大丈夫ですよ(笑)
妻のAです。
こちらこそ主人がいつもお世話になってます｣




妻のAですだってー！ってニカちゃんが
マネしてバカにしてくるから、
持ってる鞄で殴る。(2回目)





｢もーさー、みんなで焼肉行く？｣


｢なんでそうなんだよ(笑)
お前はなっちゃんと行ってこい｣



そう言って私に何かアイコンタクトして
いこっか、って近寄ってくるみっくん。

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