恋愛のススメ〜千賀の場合〜

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その日の仕事から上がった夜、
どうしても気になったから千ちゃんにLINEしてみる。




A発表会、
私本当に行ってもいいのかな



すぐ既読がついて、レスが返ってくる。



千賀健永もちろん!頑張るから見ててよ!
Aちゃんに見て欲しい





いいのかなぁ。

なんて返そうか悩んでいると、
電話が掛かってきた。






｢もしもし｣

『さっきぶり。いきなり電話してごめんね。
もう仕事終わった？』

｢うん、大丈夫。もう家だから｣

『よかった。
ねぇ、なんでこんな事聞いてきたの？』

｢なんか、お店にいる時の千ちゃん暗い顔してたから、本当は嫌だったかなぁと思って｣

『えっ、そんなことないよ？本当に。
Aちゃんには来て欲しいもん』

｢ならいいんだけど。私も楽しみにしてるね｣

『…二階堂と来るんだよね？』

｢うん、場所分かんなかったから連れてって貰おうと思って｣

『そっか。じゃあ終わったらご飯行こうね』

｢うん、
横尾さんにお休み貰えるか聞いてみるね｣

『うん、頼んでみて？じゃあ、おやすみぃ』

｢はーい、おやすみなさい｣



タップして電話を切った。


千ちゃんの話し方からすると、
本当に嫌じゃないって分かったから安心する。



いつも私はみんなに(ほぼニカちゃんだけど)
弄られて叫んでる千ちゃんしか知らないから踊ってる千ちゃんってどんな感じなんだろう。


楽しみすぎて、
部屋のカレンダーにも予定を書き込んだ。






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Aちゃんとの電話を切って、
隣にあったクッションを抱きかかえる。



おやすみなさい、だって。



Aちゃんの声で頭の中でもう一度再生したら、ニヤけが止まんないんだけど。




発表会、絶対成功させよう。





終わったらAちゃんとご飯だし！




よし、当日までに仕上げなきゃ。




今日のお風呂上がりは、
フルコースでボディケアしちゃおっと。

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