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閉店時間を過ぎたから、
私もカウンターで今日の賄いを頂く。
特に何も考えずに藤ヶ谷くんの隣に座った。
「お疲れ」
「お疲れ様」
藤ヶ谷くんがグラスを傾けてくるから、
いつもの様に乾杯して。
「あ、この前言ってた本持ってきたよ」
「ん、本当ー?借りてもいいの?」
「もう読んだからいいよ」
「ありがとう!
すごい読みたかったんだ〜、楽しみ」
「読み終わったら感想文ね」
「えっ、無理(笑)」
「原稿用紙5枚以上で(笑)」
「絶対無理だって(笑)」
藤ヶ谷くんと笑いあってると、
その向こうに座ってる北山さんと目が合った。
長く、3秒くらいだけど、目が合ってて。
フイッて逸らしてお酒を飲んだ北山さん。
さっきまで横尾さんと喋ってたじゃん。
いつから見てたの?
その顔、本当にやめてよ。
早くご飯食べちゃって帰ろう。
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「ごちそうさまでした。お先です」
「はいよ。お疲れ」
「Aおやすみー」
お皿を下げて横尾さんに挨拶したら、
藤ヶ谷くんも返してくれた。
北山さんの方は見ないまま
裏口からお店を出た。
:
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Aが上がって、
裏口のドアか閉まる音がした。
「で、何したの?」
くるってこっち向いて、
頬杖つきながら聞いてくる藤ヶ谷。
くそ。
お見通しってか。
「別に?」
カチッって煙草に火をつける。
「大事な社員なんだけど、ウチの」
灰皿を出しながら、横尾さんまで。
ふぅって大きく煙を吐き出す。
Aのバカ。
わかりやすく避けてんじゃねーよ。
「なんもしてねーよ。髪切っただけ」
「その後は?」
「飯食った」
「その後は?」
「ドライブした」
「その後は?」
「うるせぇ(笑)
なんもしてねえっつってんだろ」
藤ヶ谷の質問攻め。
正確にはさせてもらえなかったっつーの。
「他の女の子なら好きにやっていいけど
Aだけはやめてよ」
藤ヶ谷が呆れたように言ってくる。
「なんで?」
「Aだからだよ?」
「お前好きなの?Aのこと」
「そうじゃなくて。
仲間内でギクシャクすんのやだって事」
「そう。
それにAに辞められたら店回んないから」
藤ヶ谷の言葉に横尾さんも続く。
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mayumitsu(プロフ) - あやみつさん» あやみつさん、宏光に3回も抱かれちゃったんですね…|ω・`)イケナイ人妻ですね!(笑)日々更新される北山さんが超絶爆イケで私このまま来月生の北山さんを見たら本当に命の危機だと思います…! (2019年5月12日 2時) (レス) id: a6361f69c3 (このIDを非表示/違反報告)
あやみつ(プロフ) - いやー!!ドーム3日間通った後のこの小説たまりません!!(;_;)もう爆イケ宏光を堪能した後にこんな素敵なお話が読めるなんて幸せすぎます!!いつもマメな更新本当にありがとうございます☆日々の楽しみがあるって幸せです(*´-`*) (2019年5月10日 0時) (レス) id: bce3db38ac (このIDを非表示/違反報告)
はにぃ☆(プロフ) - mayumitsuさん» 楽しみにしていますね! (2019年5月9日 0時) (レス) id: fb0e47a720 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - いえいえ、お気になさらずに〜!来月殺られる予定です(笑)ドームが私の墓場になります(´-`)更新が途絶えたらこいつ死んだなと思って下さい(笑) (2019年5月8日 22時) (レス) id: a6361f69c3 (このIDを非表示/違反報告)
みちこ(プロフ) - ごめんなさいm(__)m名前間違えていましたね( ; ゜Д゜まゆみつさんなのに(TT)ホントにすみませんm(__)mみっくんに殺られまくりましたよ(//∇//)まゆみつさんも殺られに行きますか?殺られてきて下さい(^.^)名前間違い本当にすみませんm(__)m (2019年5月8日 22時) (レス) id: 95022a0a60 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mayumitsu | 作成日時:2019年4月14日 17時