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「乗ってかない?」
藤ヶ谷さんはハザードを出して止まってるタクシーを指さす。
「電車、走ればまだ間に合うと思うんで…」
「もう遅いし1人じゃ危ないよ。送らせて?」
スマートに私をタクシーへ誘導させると、
隣へ藤ヶ谷さんも乗り込んできた。
「家、どの辺?」
藤ヶ谷さんに伝えると、
「じゃあそこまでお願いします」
って運転手さんに告げてくれて、
タクシーは動き出した。
「すみません、お客さんなのに、こんな事」
「いいって。渉と俺、高校からの仲なの。
だからなんか言いにくい事とかあったら俺に言ってよ。渉、あんなんだからさ」
ふふって笑う藤ヶ谷さん。
横尾さんとは違って、
話しやすくて表情も豊かで笑うと少し可愛い。
「ありがとうございます」
タクシーの中で色々話していると、
私と藤ヶ谷さんは同い年だって事が分かった。
「なんだ。じゃあAって呼ぶ。いい?」
同い年って聞いたら、急に親近感が湧く。
だから名前呼びも快くOKしたし、
さん付けは嫌って言われて藤ヶ谷くんって呼ぶ事にした。
家の近くで降ろしてくれたけど、
どうしてもお金は受け取ってくれない。
「いいって。チップ代だと思って」
こんなに高いチップとかある?
それでも頑なにお金を差し出していると、
「分かった。
今度お店行った時になんかサービスしてよ」
「でも、」
「ね。約束」
ずい、と近付いて
今まで聞いた事無いような低くて痺れてしまいそうな程甘い声を出す藤ヶ谷くん。
衝撃的すぎて動けずにいると、
ぽん、と私の頭に手を置いた後
じゃあねとタクシーに乗り込み行ってしまった。
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mayumitsu(プロフ) - ぽんさん» コメントありがとうございます!どうにかメンバー全員分書きたいと思っているのですが、、中々はかどらなくて(´-`)お待たせしてしまい本当にすみません。いつか必ず完成させます!! (2020年11月8日 1時) (レス) id: b726558619 (このIDを非表示/違反報告)
ぽん - この小説大好きです!他のメンバーの方バージョン結末を見たいです! (2020年10月24日 0時) (レス) id: 5cc90f1c77 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - あやみつさん» ありがとうございます(;∀;)頑張ります!!後半怒涛のちやほやタイムでしたね(笑)詰め込んでみましたwチャラ山全開で行きたいと思いますのでお付き合いよろしくお願いします(//∇//) (2019年4月14日 22時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)
mayumitsu(プロフ) - yokonana(nanaco)さん» ちょっと書けるか不安ですが、じっくり書いていこうと思います!楽しみにしててもらえて嬉しいです(;∀;)ご期待に添えられる様に頑張ります♪みんなと恋しちゃってください(//∇//) (2019年4月14日 22時) (レス) id: 90f4627b60 (このIDを非表示/違反報告)
あやみつ(プロフ) - 全員に散々ちやほやされた後、それぞれのお話があるなんて楽しみすぎる!!\(^o^)/チャラ山さん好きだからワクワクしちゃいます(((o(*゚▽゚*)o)))全員分書くの大変だと思いますが、楽しみにしてます!mayumitsuさんのペースで頑張って下さい♪♪ (2019年4月14日 17時) (レス) id: 6b2cbdd9ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mayumitsu | 作成日時:2019年1月20日 18時