

かつて周囲の国の戦争に巻き込まれ、飢饉や疫病に陥っていた国があった。
もうすぐ国が滅亡するというその時に、藁にもすがる思いの彼らはある村に伝わる儀式を行うことにした。
まず、からくり細工の箱を作る。彼らは一流の職人を招き、豪勢な箱を2つ作らせた。
中をそれぞれ少年、少女の血で満たし、七日寝かせる。その血は気高き王の血を。
その血が乾きらないうちに、贄を中に入れればよい。
贄とは、国に住む美しく高貴な少年少女たちである。
子供の数だけ呪いは強くなり、名前も変わる。
一人でイッポウ、二人でニホウ、三人でサンポウ、四人でシッポウ、五人でゴホウ、六人でロッポウ、七人でチッポウ。そして八人でハッカイ。
子を取る箱…つまり、実りを採るための箱。転じてコトリバコは作られた。
彼らは拾六の子供を贄に、コトリバコを二つ作った。一つは内への力、一つは外への力。
二つの箱はそれぞれ大層立派な社に置かれることになった。
かくして国は瞬く間に繁栄していった。
(御箱国歴史資料館所蔵『御国風土記』より抜粋・適宜現代語訳)執筆状態:連載中

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ミノココ(プロフ) - 上のお二方に連絡します。CS確認致しました。引き続き世界観をお楽しみください。 (9月28日 8時) (レス) id: e3484cfe67 (このIDを非表示/違反報告)
milk(プロフ) - コメント失礼致します。CSが完成したので、リンクを貼らせていただきますhttps://uranai.nosv.org/u.php/novel/miru36futu1/ (9月26日 10時) (レス) @page6 id: e3484cfe67 (このIDを非表示/違反報告)
無知蒙昧(プロフ) - コメント失礼いたします。CSが完成いたしましたのでリンクを貼らせていただきます。https://uranai.nosv.org/u.php/novel/mutimoumai1/ (9月26日 10時) (レス) @page7 id: e3484cfe67 (このIDを非表示/違反報告)
ミノココ(プロフ) - 承りました。CS作成にお進みください。 (9月25日 13時) (レス) id: e3484cfe67 (このIDを非表示/違反報告)
みる。 - 真白千歳/男/25/特務科 (9月25日 13時) (レス) id: e3484cfe67 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユメナシ x他1人 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/novel/bbb123/
作成日時:2023年9月14日 22時