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トサカさんの話は、こうだった。
「取り敢えず、噂の件を知っててそれでも良いってなら自己責任ってことで入るのは大丈夫だって監督は言ってるけど…どうする?」
つまり、入ってもいいけど行方不明になっても知らないよってことね。丁度良い。
『もちろん、入らせていただきます!』
すると、トサカさんは私に向かって、
「じゃあこれからよろしくね。」
と言って笑みを浮かべた。
笑った顔は、確かにイケメンだな、と不覚にも思ってしまった。
『はい!』
私はせめてもの対抗として、にっこりと満面の笑みで返した。
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あれから、トサカさんは一旦練習を中断して、皆を集めて私を紹介してくれた。
どうやら、トサカさんは黒尾さん、というらしい。
他にも様々な個性的なメンツを紹介してもらった。
今、私は初めてのマネ業を同じ一年生でリベロの芝山くんに教えてもらい、早速ドリンクを配っている。
ちなみに、バレーに関する知識は事前に習得済みだ。
『きゅ、休憩です…!』
そう言って、ドリンクとタオルを配る。
慣れないので少し手こずることもあったけれど、初めてだから、と皆笑って許してくれた。
優しい人が多いなぁ、と思う反面、この中に、鬼がいるかもしれない。
そう思うと、つい顔が強ばった。
「大丈夫か?眉間に皺寄ってるぞ。」
そう言って心配してくれた優しい先輩は、夜久さん、という。
この人は、リベロというレシーブ専門のポジションで、守備の要で、どうやら凄い人らしい。
私にも気さくに話しかけてくれる優しい先輩だ。
『あっいえ!大丈夫です。すみません、少し緊張してしまって……』
つい、気が緩んで、顔に出てしまったのか。
まだ少ししか会ってないけど、皆優しいから、つい、本当に鬼がいるのかと疑ってしまう。
落ち着け、私。
「そっか。まぁ、皆良い奴だから緊張しないでいいぞ!見た目はまぁ、あれだけど。」
『ふふふ。確かに、初めて見た時びっくりしました。トサカとか金髪とかモヒカンとか…』
「うちの部本当に髪型個性的だよなー。でも、モヒカンの奴、ヤンキーに見えて意外とピュアな奴だから安心していいぞ?」
『ふふ、そうなんですね。』
「ちょっと夜久さん!?新しいマネちゃんに変なこと教えないでくださいよ!?!!」
「変なことなんて教えてねーよ。」
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赤兎(プロフ) - フレフレ組尊いさん» そんな事を言って頂けて嬉しいです…!!頑張ります!!!ありがとうございます!!!!! (2020年6月20日 14時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 赤兎さん» それなです。こんな素晴らしい作品を作ってくれてありがとうございます!更新頑張ってください!! (2020年6月19日 1時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - =クロスオーバーって最高。 (2020年6月16日 21時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
フレフレ組尊い(プロフ) - 好きなアニメ×好きなアニメ=最高 (2020年6月16日 0時) (レス) id: 31d94156fc (このIDを非表示/違反報告)
赤兎(プロフ) - 無月来夢さん» 研磨良いですよねぇ…!私も大好きです!!コメント嬉しいです有難うございます!! (2020年6月14日 17時) (レス) id: 836633cbc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:赤兎 | 作成日時:2020年5月24日 12時