誰にも言えない潜入捜査。【ハイキュー】【鬼滅の刃】

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案の定、部活に着いたら少し遅れてしまい、リエーフは夜久さんに蹴られた。


私は、リエーフを教えていたという理由で免除してくれたが、申し訳ない気持ちでいっぱいだった。


「えー！なんで俺だけ蹴るんですか夜久さん！」

「松本ちゃんはお前の為に遅れてきたんだろ！？あと女子は蹴れねーよ！！」


リエーフと夜久さんが言い合いをしているのを横目に、私は準備を二倍速で進める。

私と二人きりで、私がリエーフに勉強を教えてることは誰も知らなかったから、

居なくなってもリエーフの責任にはならない。


それなのに、襲われなかった。

てことは、リエーフは鬼じゃないのかな？？



「っし！練習始めるぞー！」


黒尾さんの声で我に返り、私はまた仕事に集中し始めた。


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そして、今は水道でひたすらさっき皆が使っていたボトルを洗っている。



正直、めちゃ平和なんだよなぁ、昨日からずっと。

仕事をしながら、私はまた鬼について考え込んでいた。


そもそも、この鬼についての謎が多すぎる。

まだ部員の皆と仲良くなれた訳じゃないからこれから情報は増えると思うけど、それでも謎は多いと思う。



まず、何故女子のみを襲うのか。

確かに前世では女子を好む鬼は多かったけれど、

バレー部男子なら筋肉も多いから柱みたいに食べようとする可能性もあると思うんだけれども。


そして、その場で食べるのか何処かへ連れ去ってしまうのか。

その場で食べるなら血の匂いがするし、連れ去るにしても一旦気絶させるとかしないと出来ないし。

気絶させたとしてもどうやって、いつ食べるのか。


そもそも何故態々学校に潜入なんて面倒な事をするのか。



不思議な事が多すぎるのだ。



そして、バレー部のマネージャーという格好の餌である私が未だに襲われていないのも可笑しい。


今だって、いるのは木陰だし、一人だし、充分襲えるチャンスはある。


それなのに、誰にも襲われない。

むしろ皆すごい優しくしてくれるし、平和だ。


此処まで来ると、もう鬼なんて居ないんじゃないかって思っちゃうけど、

でも実際に行方不明の女の子は居るし、行方不明届も出ているらしい。


だから、私が頑張んなきゃいけないのに、尻尾も出さないし。



もう早く襲ってきてくれればいいのに。


なんて事を思いながら作業をしていた。




不意に、誰かの気配がした。

来たか！？

確かに来ないかなーって思ってたけどタイミング良すぎ！

私は臨戦態勢になった。


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