魔天使マテリアル～新しい仲間～ (ページ10)

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８　神の血をひくものページ10

パーティが終わり、もともとの家へとかえってゆく。

もちろん、その中にAのすがたもあった。

サーヤとレイヤはwindmilに居候中なので今頃はシャワーを浴びているころだろう。

Aの家はwindmilのつきあたりを右にいったところにある。

ガチャッ！

音を立て家の中へ入る。

ばしゅっ・・・・

ベッドにうつ伏せになりながらAはつぶやく。

「明日から毎日会うの、か・・・・・」

明日から毎日会う、というのはもちろん徹平も加え現役マテリアルたちのこと。

Aは植物のマテリアル。

だから暇なときは(いつも暇だが)windmilに行くということをついさっき決めた。

別に会いたくないわけではない。

ただ、私がいるとー・・・

周囲に気を遣わせてしますかもしれない。

両親の話だとAは神の血を引く巫女だという。

その神というのがやっかいで、神はマテリアル側と魔王側２つの神の血のことで。

だからAは両方の神の血をひいていることになる。

マテリアル側の血も引いているのでこっちてきには有利かもしれない。

だが魔王側の血も引いているため悪魔たちにとっては有利な状態だ。

パーティ前に出た下級悪魔ー・・・

あれもまた、私を連れ去ろうという考えだなっ・・・・

でもなぜ下級悪魔にその役目を？

魔王は魔界の王女を抹殺しようとしているらしい。

その王女は破魔のマテリアルだということもわかっている。

そしてその正体がサーヤちゃんであることも・・・

つまり、だ。

私は神の巫女。

私を魔界に連れ去り心を支配した後抹殺をする作戦じゃないか・・？

きっとそうだ。

もしそうならまた悪魔がやってくるに違いない。

もし私が両方の神の血をひいているということがばれたら・・・

私はどうなってしまうのだろう・・・

話す時が来るまでそのことは封印しよう。

そう、ずっとー・・