16.おやつタイム2 ページ17
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『ちなみにゆーくんどっち派？』
悠馬「僕はねー
…どっちも」
『あー、ずるーい。どっちかー』
悠馬「誰もどっちも選んじゃダメなんて言ってないよね」
『た、確かに！んじゃあ、私もどっちも好きー！』
悠馬「無効だよ、Aはタケノコを選んだんだから。選ばれたのはたけのこでした。」
『選ばれたのは綾鷹でしたみたいに言わないでよ！』
悠馬「今からたけのこ以外を選ぶってことは浮気だよA」
『え、じゃあゆーくんはどうなの？』
悠馬「僕は一夫多妻制なんだ」
『ずるいな！って、もーそんな事いいから食べよ』
しばらく食べながら話をしているとゆーくんは興味深そうにグミをつかんだ。
悠馬「A、これって本当にスイカの味するの？」
それは私が選んだすいかグミだった。
『ほんのり、かなー』
悠馬「そうなんだ…実は僕スイカ食べたことなくて」
『風味は似てるから食べてみなよ！』
悠馬「うん…」
ゆーくんは恐る恐る口に運ぶとゆっくり咀嚼した。
悠馬「変わった味だね。でも美味しい…結構好きかも」
『ほんと…？私もこれ好きなの！』
悠馬「周りについてるシュガーも美味しい」
『気をつけないとシュガー落ちるからね！』
悠馬「うん…」
『もう4時だね』
悠馬「時計読めるようになったんだね」
『えへへっそりゃーゆーくんに教わったからね！』
悠馬「僕が教えたのもそうだけど、Aは飲み込みが早くてすごいと思うよ」
『そうかな…？嬉しい...』
悠馬「Aは照れ屋だね。」
『ゆーくんもじゃん。ていうかそれ前私がゆーくんに言った言葉ー』
悠馬「僕は思ったから言っただけだよ。…でも隣だからとはいえ帰らなきゃ』
『もう少しいればいいのに。おば様今日仕事で帰るの遅いんでしょ？』
悠馬「そういうわけにはいかないよ」
『大丈夫だよ！お母さんも帰るの遅いし、ずっと二人っきりだよ』
悠馬「それはそれで危ないね…(ﾎﾞｿｯ」
『？、ゆーくん、大丈夫？』
悠馬「まぁ、明日も会えるんだし今日はもうお開きにしよ」
『…』
確かに明日はゆーくんの誕生日だからあんまり困らせちゃダメだよね…
『うん、わかった。じゃあ見送るよ！』
悠馬「じゃあ、また明日ね」
『うん、また明日！８時に家の前で待ってるね』
悠馬「うん、わかった。またね」
『またね！』
ゆーくんを玄関で見送ると、家の中が途端に静かになってしまって少し寂しくなった。
ラッキーイナイレシリーズキャラ
壁山塀吾郎
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作者名：青井 x他1人 | 作成日時：2020年2月10日 0時
